大根島溶岩トンネル

せっかくなので大根島を経由して松江方面へ行くことにする。
大根島に入ると、土が黒っぽい。さすが火山島だと感心する。
何気なく、わき道に入ったところトーチカのような怪しいものがある。
止まってみるとなんとラッキー「溶岩トンネル」とある。
しかし、入れ口は案の定、施錠されている。

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ここであきらめないのがベレー帽根性である。
よく見ると「案内希望の方は申し出てください」と看板がある。
さっそく携帯で電話する。
すると愛想良く、自然観察指導員Kさんが「5分ほどで行きます」とのこと
待つことしばし、懐中電灯と長靴を準備したKさんが現れる。

Kさんにこのトンネルの成因や中に住む生物の説明を受け中に入る。
説明によると、この洞窟には固有生物が生息しており、勝手に入ると困るとの事。
ちなみに、その生物の1つはKさんの発見である。
数種の生物が生息しているがすべて色素がなく
目が退化している、洞窟生物特有の性状である。
ちなみに独立栄養生物の放線菌が天井に生息していて、
彼らはこれを栄養源に生活している。

溶岩トンネルは、粘度の低い溶岩が流れたとき外周部が先に固まり
内部のまだ熱い溶岩が中抜けして、トンネル状になったものである。
もともと、入れ口はなく、落盤により、たまたま現在の入れ口ができた。
大根島にはもうひとつ溶岩トンネルがあるが、
これは溶岩流の末端がの内部が、ガス抜けして空洞ができたもので
ちょっと成因が違うとのことである。

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これが、トンネル天井部の様子である。
まだ熱い溶岩が滴るような感じの表面である。
壁面には溶岩が幾度か流れた痕跡や溶岩の噴出口もある。

近くの大山と大根島の成因はまったく違うようである。

Kさんの説明がなければ、何もわからずに通り過ぎているだろう。
感謝しつつ、別れを告げる。

 Kさんに紹介されたサイト
 火山洞窟学会
http://vulcanocave.poc.jp/

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この記事へのコメント

beret-east
2006年11月02日 21:04
この大根島も一度是非訪れてみたかったところです。大学の火山学の先生が一度このあたりへ、地質巡検にでかけようかなんて言ってましたね。調査して、洞窟の成因をあれやこれや推定するのは将にベレー帽冥利ですね。
kingcotz
2006年11月12日 10:59
 かつて私は松江に住みながらも、この大根島のこのトンネルには行っていません。その当時は本庄から船で渉らなければならず、不精をしていました(と云うよりも違うフィールの行っていました)。
 さて、溶岩トンネルですが第四紀の玄武岩ででできたものと聞いております(今となっては第三紀も第四紀も地質年代の定義が変わってなくなる運命にあるようです)。「山陰地質ハイキング」(たたら書房)で調べようとしたのですが、探しきれませんでした(本自体を)。また気がついたときに書きます。
kingcotz
2006年11月12日 17:21
 コメント内容、字句は直せないのですね(追加コメントしなければ?)。フィールはフィールドです。「山陰地質ハイキング」は「山陰地学ハイキング」です。すみません。
kuma (beret-west)
2006年11月12日 20:47
kingcotzさんコメントありがとうございます。松江に住まわれていたそうで、松江は趣のあるところでいいですね。「山陰地質学ハイキング」名前からして面白そうな本ですね。図書館で探して見ます。今回の出雲の旅では「たたら」も見てきました。ブログにも書きましたが、「菅谷たたら山内」は感動的でした。和鋼の原料となった「砂鉄」は地質学的に言って、出雲地方に特徴的なのでしょうか。分かればお教えください。
kingcotz
2006年11月12日 21:16
 たたらは砂鉄を使って玉鋼を作るところですが、出雲を中心として広島、岡山にもあります。砂鉄は花崗岩が風化したもの(マサ)から採取しやすく、そう、KUMAさんのお住まいの西方、千種川でも砂鉄が取れ、たたら工房があったようです。鉄は、高校時代の化学で“おっしゃられて(O,Si,Al,Fe)”と覚えたように、元素として地球上に多くありますが、花崗岩地帯(とくに山陰のものは磁鉄鉱、チタン鉄鉱を多く含んでいるようです)でその岩石が風化して河川によって流されると、分級とともに同じような比重の鉱物が堆積し、採取しやすくなります。ちょっと、だらだらと書いてしまいましたたら(おじさんギャクと云うことでかんにんして下さい)。
KUMA
2006年11月14日 23:10
kingcotzさんありがとうございます。砂鉄は花崗岩由来のものなのですね。昔、砂場で砂鉄集めをしたことを思い出しました。思ったように集まりませんでしたが。資料館の人が「たたら製鉄の経済的な歩留りとして必要な砂鉄の含有量は、手のひらいっぱいの砂からキセルの口いっぱいの砂鉄が取れればOK」と言っていました。鉄の含有量としては多いほうなのでしょうか。

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