「土地の文明」竹村 公太郎

「ベレー帽活動」の目的のひとつは、
都市の盛衰について探ることなのだが、
この本から、都市を見るにあたっての多くのヒントを得た。
著者は元建設官僚なのだが、職業柄、都市の立地条件から、
歴史書も紐解きながら、その盛衰を語ってくれる。



面白いと思った事項をメモする。



赤穂浪士の討ち入り は、徳川幕府が、「吉良家」を抹殺するために
仕組んだものだった。それを物語るのは、吉良邸の本所への移転である。
実は、「吉良家」は朝廷と徳川家を仲介する立場で、
ある意味で、徳川家より優位に立っていた。




征夷大将軍 の歴史的意味

「夷」とは、字を分解すると「一」「弓」「人」となり、狩猟民族のこと。
日本の「稲作民族」が「狩猟民族」を駆逐する歴史。

「源頼朝」 京都の不健康さを嫌い、鎌倉に閉じこもったため
膨張する武士集団の権力欲に頼朝は抹殺された。

最後の「夷」の系譜は「毛利氏」である。
戦国時代の中国地方は海と山の国で、
毛利氏の発祥の地は、山間部の広島県吉田町であるように
まさしく、稲作を基盤としない一族であった。
毛利氏は、家康により、関が原で滅ぶ。

「徳川家康」は、関が原の勝利後、「武士の総領」としてのタイトル
「征夷大将軍」を手に入れたが、さらにその地位を固めるため
「征夷大将軍世襲制」「吉良家の抹殺」といった策略を繰り出す。




大阪の「濃さ」は、古くから人口密度が高いことに因している。


奈良は、シルクロードという交流軸から外れて、衰退した。


大陸から舟でたどり着きやすい「滋賀・京都」が都となった。


ベレー帽、お奨めの1冊



土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く - 竹村 公太郎
土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く - 竹村 公太郎

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