「ニッポン・サバイバル」を読む

いつからかこんなに日本は「息苦しい国」になってしまったのだろう。
私の子供のころは、いまほどご馳走や贅沢品はなかったけど
毎日が楽しかったし、家族で夕食を食べるのが幸せに感じた。

著者 カン・サンジュンは、在日コリアン二世で、政治学者でありながら
平易な文でわかりやすく、ごく普通の日本人に対し
こんな今の日本で、したたかに、生きるすべを説いてくれる。

「自由なのに息苦しい」
こんなに自由を手に入れた日本で、なぜ閉塞感を感じるか。
それは、将来の日本に潜在的な可能性が見えないからだ。

自由を守るためには、安全を確保しなければならないが
あまり過剰だと自由がなくなる。
安心安全が行政のスローガンになり始めているが
与えられた不自由な安全なんかないほうが良いと思う。

平易だが、なかなか納得できるところが多い本だ。
著者に「ありがとう」を言いたくなる。


【メモ】

「仕事」
仕事や成功はある種の満足感や豊かさをもたらしてくれるが
それがすべての問題を解決してくれるわけではない。
人生とはもっと様々な側面をもっているし、
もっと広がりもあるし、深みもある。
仕事はその中のひとつの要素に過ぎない。

仕事でがんばるとか一生懸命やることが
仕事の充実感につながったり、人間的な成長につながる訳ではない

むしろ、社会的な評価は考えないほうが良いかもしれない。
それと関係なく、自分が内側からその仕事について価値を
見出せるかどうかが大切だ。

「幸せ」
現代社会は他の人がどう思うだろうかと
たえず他人の視線を気にし、
みんなと同じような行動をとることを
幸せと感じる社会

パーソナリティを強くするには受け入れる自分
不幸によって何か全面的に自分が否定されたり
萎縮したりしない心境

心の均衡を得るには、不確実なもの、不安なものを
受け入れられるキャパシティの広さが必要。

自分の運命に「なぜ」と執拗に問いかけ
それにエネルギーを費やすのは、ばかげている。

「知足」
足るということを自分の人格の中に内面化したとき
初めてそれは本当の幸せに結びつく

他者に関心を持たないで、自分の幸せを
社会や世界と切り話して考えること自体
非現実だ。
幸福のリアリズムは世界と自分がどのように
繋がっているか知ることにある。
→政治学者らしい、しめくくりだ。











ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント

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