満州鉄道まぼろし旅行 を読む

この夏休みに中国東北部の旅行を計画しているので、
その方面の書籍を読み漁っている。
中国東北部をテーマにした本は、
旅行書と戦争関係以外では、あまり多くないが
この「満州鉄道まぼろし旅行」は群を抜いて面白かった。

昭和12年8月、神戸を出発し、はるか、満州里 ノモンハンまでの
約1ヶ月のまぼろし旅行の記録だ。
案内人は川村湊さん
当時のパンフレットや切符、図版が数多く挿入されていて、それだけでも楽しめる。

当時は、神戸からベルリンまでの切符が買えたとか、
神戸は大陸への玄関口だったことがわかる。
吉林丸(大阪商船)で3日かけて大連に着くという、
優雅な旅の時代がうらやましい。

満鉄や江商に勤めていた、私のおじたちが語る、
復員の苦労話とともに、ハルピンや印度のはるか異国の話を思い出す。

画像
     (吉林丸の絵葉書 昭和初期の消印)

あじあ号(パシナ型)は、父が絵を描いてくれたことがある。
流線型でかっこよかったと。
一般的な汽車のスタイルでない「流線型」というのが当時の少年たちの心をつかんだのだろう。

あじあ号にはすでに冷暖房設備(エアコン)が装備されていたそうだ。
どのような空調システムだったのか、興味深い。
蒸気機関でコンプレッサーでも回していたのだろうか。

日本帝国主義、植民地政策、の罪悪は免れられないが
当時の技術者たちは満洲に何らかの夢を描いたことは確かだ。
都市計画にも、それは顕著だ。


メモ 他のおすすめ本 

「満洲都市物語」 西澤泰彦
「観光コースでない満州」 小林慶二


満洲鉄道まぼろし旅行

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