レコードのジャケットデザインのこと(WesMontgomery/A day in the life)

友人と飲みに行った、2軒目のジャズバーで、
レコードのジャケットデザインのことが気になり始めて、
ふと、今は亡き父が、私に語ったLPレコードの
ジャケットデザインのことを思い出した。

そのアルバムは、WesMontgomeryの A day in the life というタイトルで
Beatlesのナンバーをアレンジしたものだった。

そのアルバムのジャケットは、
街角に捨てられたタバコの吸殻をアップで写したもので、
父は、まだタバコも吸わない私に、
「タバコの吸殻もよく見ると、吸っていたそれぞれの人のことがわかる」
などと、難しいことを言って
「ほら、このタバコのフィルターには薄くルージュがついている。どんな女だろう。」
何か子供の世界でない大人の世界をほのめかしたりした。

父はレコードは聴くだけでなく、
ジャケットデザインもいいのがあることを教えてくれた。


そんな話を、マスターにすると
カウンターからレコードの棚の所まで出てきて、
2500枚のストックの中から、
父が聞いていたのと同じLPを探し出してくれた。

マスターはそのLPに針を落としてくれて、
40年ぶりにそのアルバムを聞いた。
まったくジャズというより、オーケストラが入る、
ムードミュージックのような感じだった。

ずっと、忘れていた、
父がトリオ(今のケンウッド)真空管コンポーネントステレオで
聴いていた曲を思い出した。

このごろのCDはジャケットのデザインをしようにも
十分なスペースがなくてできない。
その点、LPのジャケットデザインは
曲の雰囲気を盛り上げるものとして十分機能していた。

そういった意味で出来のいいLPは
音楽、アート両面でアルバムというのにふさわしいと思う。

帰り際、マスターが
「お盆にお父さんに報告しないといけないですね」
といって見送ってくれた。

ありがとう マスター


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ジャズバー さりげなく
中央区中山手通1-8-19 三浦ビル2F



A Day in the Life
Day in the Life

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この記事へのコメント

zenstone
2007年07月15日 06:28
村上春樹の小説風なシチュエーションで素敵な話しですね。確かにジャズは美しくてカッコいいデザインのジャケットがたくさんありました。私も上京して上野のジャズ喫茶や新宿ピットインに入り浸っていた頃を懐かしく思い出します。私はもっぱら、板橋文夫や本田竹彦のようなニホン人ジャズピアニストが好きでした。
2007年07月15日 15:45
zenstoneさんコメントありがとう。
たまに気の会う友人と、気の置けない店に行くと、こんな素敵な話があったりして、とっても幸せな気分になります。
LPはジャケットのデザインにそそられて買ってしまうこともありましたね。いまはCDになってしまってそんなことはなくなりましたけど、プロモーションビデオがその代わりをしているのでしょうか。musicとpictureの関係は深いものがあるとおもいますが、いかがでしょうか。
zenstone
2007年07月15日 17:27
その幸せな気分は、村上春樹氏の言うところの『小確幸』ですね。
ジャケ買いは私もよくしましたよ。やはりビジュアルには弱いですからね。やはりデザインで売り上げは左右されます。それは本の装丁も同じ事がいえます。80年代私が装丁に惹かれて読み始めた小説家に中上健次がいるんですけど、その装丁家は菊地信義という人で美しい装丁本をたくさん作っています。菊地氏にはよく売り込みの作品を送っていましたが、初めて装画に採用されたのが、幻冬舎から97年に出た丸山昇一の『負犬道』というハードボイルドでした。とてもどきどきしながら本屋に言ったのを思い出します。
2007年07月16日 00:07
へぇすごいですね。「負犬道」機会があれば読んで見ましょう。そういえば装丁から作品をイメージして買ってしまうことってありますよね。また、村上春樹になりますが、初期の作品は、ほとんど佐々木マキが装画を手がけていましたね。これまた作品のイメージとぴったりして気に入っていました。それで、佐々木マキもファンになってしまって、絵本を何冊も買ってしまったりしました。なんかコミックタッチでおもしろかったです。

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