ジャパニーズ・マフィア (ピーター・B・E・ヒル)

マフィアに共通する中心的な性格は、
国家の提供する保護へのアクセスを拒否された人たちや、
国家が提供してくれないタイプの保護を求める人たちに、
そうした、サービスを提供することである。
この役割は、特に国家との関係を複雑であいまいにする。

マフィアは法の枠外で保護を求める市場の需要に対して、
それを満たす供給者として出現した。
その発生は、経済システムの移行が
不完全だった場合に発生しやすい。

シチリアでは19Cの封建社会からの移行が
不完全だったために発生した集団がマフィアの起源。
アメリカの場合、20C初頭の禁酒法。
旧ソ連諸国の場合、国家計画経済から市場経済への急激な移行。
日本の場合、19C後半の明治維新にその起源があるとする。

マフィアを「保護」サービスという市場に位置づけている。
市場が成り立つには、その商品への需要があるということ。

ただし、マフィアが提供する保護は社会全体のための公共善ではない。
このサービスを受けるものはあらかた非合法な者である。

マフィアは保護の供給者であると同時に需要をも生み出している。
保護サービスには略奪的、搾取的、保護的なものがある。

マフィアも国家と同じ保護という商品を扱っている。
このタイプのビジネスは独占傾向を持つことから
常に敵対関係にある。
しかし、時として協力関係となることもある。

(第1章から抜粋)

オックスフォード大学社会学研究員による日本の犯罪シンジケートの研究
警察白書と週刊誌、現地調査からの資料収集
興味深い本である。






ジャパニーズ・マフィア

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