真贋 (吉本隆明) を読む

吉本隆明は、よしもとばなな の父であり
左翼思想家であるのは知っていたが、
実は、私にとって初めての吉本隆明である。

ある程度、人生を過ごした人でないと
内容の良さはわからないだろう。
「田中角栄」や「金儲けの本質」も
「オウムの麻原」の宗教性についても
うなずけることが書いてある。

人は本質的には同じだということか。

実はこの本は、吉本本人が執筆したものでなく
出版社の辻本という女性が
吉本にインタビューをし、それを文章化したものだ。
素晴らしい技量である。


以下、備忘
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「本を読むことで心が豊かになる」
ということを盲目的に信じるのは危険だ。

確かに、本を読むことで
世間一般の人があまり考えないことを
考えるようになるという利点はあるが
そうした利を得ると同時に、毒もまた得る。


これは言い得ている。
薬と同じで、毒にもなるということ。
しかし、私は本を読まないより読むことを選ぶ。


すべてには利と毒があり
毒は全身にまわらないと一丁前にならない。
毒をそのまま出さないようにしたり
絶えず考え続けることで
かろうじて均衡を保つ。


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いい人生とは


自分が持って生れた運命や宿命があるとすれば
それに忠実に生きていくこと

宿命とは主にその人の母親との関係で形成されたもの。


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文学作品のよさとは


読んだすべての人が
「俺だけにしかわからない」と感じるとしたら
普遍性があるいい作品だ。


自分が大切にしたいと思っている作品は
しまっておいたほうがいい。

自分が表現したことで
自分が満たされればそれでいいんだというときは
取っておいたほうがいい。

自分から離れて「どう言われてもいい」と思えるようになったら
公にすればいい。

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親鸞について


自然法爾 (じねんほうに)
善悪を考える以前、宇宙の自然そのままがいい。

他力本願、悪人正機


ある意味で宗教にとどめを刺した人

現在の仏教家が親鸞と同じことをしている。
それをすでに中世で言い切り、やり切った事は
坊主として異端。


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真贋

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