「河鍋暁斎」に会いに行く

京都国立博物館で開催されている「河鍋暁斎展」に行く。
実は、暁斎という画家は、まったく知らなかった。
ⅰ画伯に教えていただき、
幕末から明治にかけて活躍した、どうもすごい画家である
という断片的な知識をもとに展覧会に望む。

画像


連休明けということもあって、会場は混雑も少なく
スムーズに見ることができたが
その圧倒的な作品群に
見終わるのに3時間もかかってしまった。

そのデッサン力のすごさ。
構図の巧みさ。
多肢に渡る画題。
作品数の多さ。
一人の作家の展覧会を見に行って
こんなに疲れたことはいまだかつてない。


正統な故事物語を画題にした、狩野派のお手本そのものの絵もあるが
ちょっとそれにひねった要素を加えている絵が暁斎らしい。

若さと老い
美と醜
生と死
このような対比が絵のテーマによく見られる。

美とはやがて朽ちて行くもの。
生あるものは、すべて死に向かう。
美の裏にある醜。
暁斎のささやきが聞こえてくる。

以前見たヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」を思い出してしまう。


幽霊やお化け
「百怪図」「新富座妖怪引幕」
「水木しげる」や「平成ぽんぽこ」の妖怪たちは
これを手本にしたのかと思う。

おならやうんこ
こんなものも絵にしてしまう。
「放屁合戦絵巻」を13分のビデオで写して展示してあったが
これはアニメーションの元祖だと思う。
しかし、だれがこんな絵巻を注文したのだろうか。

「鳥獣戯画」
動物と昆虫の踊りは
昆虫の細部はホンモノで、
踊る動作は誇張されているわけでもない。
いつまでも見入ってしまい飽きることがない。

いったい暁斎とは何者だったのか。
今まで出会った画家とはまったく違う。

ひとりの画家としての画風というものがあるのなら
暁斎はとらえどころのない、七変化いや百変化の画家だ。

今回の展覧会は大満足だった。

絵に見入ってしまいⅰ画伯には、
30分も出口でお待たせしてしまいました。m(__)m




瓜生政和という戯作作家が「暁斎画談」なる本を書いているので
これもいずれ読みたいと思う。





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