南方熊楠顕彰館を訪ねる (beret-expedition2008 §2)

今回の熊野旅行の出発点は田辺である。
42号線を走ったおかげで、12時過ぎに田辺市内へ入る。
なかなかこじんまりと趣のある町並みだ。

田辺と言えば、ベレー帽にとって避けて通れない
南方熊楠が居住していたところだ。
beret-estと熊楠顕彰館で落ち合う。

顕彰館は入場無料で、熊楠関係のパネル展示がしてある。

興味を引いたのは、「腹稿」と熊楠が呼んでいた
推敲を重ねる過程で作った模造紙大の1枚もののメモである。

テーマに関していくつもの見出しが書かれ
それが相互にネットワークで結ばれている。
そして、文章化の順番と思われる番号が赤字で記してある。

今で言えばKJ法見たいな感じ
あるいはネット上のハイパーテキストリンクを思い浮かべる。
熊楠の思考過程の一端が眼に見えておもしろい。
beret-estも感心することしばし。


顕彰館の隣には、熊楠が住んでいた家屋がそのまま保存されている。
彼が新種の粘菌を発見した柿の木や、庭の中央の大きな楠は当時のままである。

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これは熊楠の書斎だが、実際はもっと散らかっていたのだろうと想像を膨らませる。

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土蔵の中には標本箱や採取道具が残されている。
あの天皇陛下に謁見する際に、標本を入れたといわれるキャラメル箱も見られた。

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たぐいまれな偉大な頭脳
宇宙の根源まで見た男
田辺という在野で生涯を閉じた熊楠

若いころ、金もなく、専門書の数も少なく
図書館で読んできた本を記憶して、家に帰って写本したという。
このようなスケールの大きい天才は、
明治という時代だからこそ存在した。
これからの日本では決して現れない人物だと思う。




顕彰館、寓居ともに
熊楠ファンにはおすすめの場所だといえる。

熊楠関係の書籍は非常に多いが
いまだ決定版にはめぐり合っていない。

中沢新一の熊楠

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この記事へのコメント

beret_east
2008年10月04日 09:40
書き写すという動作そのものが最近なくなってしまった。コピペだけ。情報があふれかえってるのにちっともおりこうさんにならない。ちゃんと座ってノートをとる(PCでなく)ことを復活させるためにノートを買ってきました。
2008年10月05日 12:20
ノートをとるという行為は昔ほどしなくなりましたね。じっくり読んで、目、手を使うというのは、記憶を確かにして、新たな思考を促す気がします。

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