いるかホテルの冒険 (知床紀行§10)

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いるかホテルに泊まる。
いるかホテルといえば、
村上春樹の「羊をめぐる冒険」に出てくるホテルだが
残念ながらそのホテルとはまったくイメージが違う。

その名の由来を尋ねれば、
単にオーナーが「村上春樹のファンで、その思い入れもあって」とのことだ。


「羊をめぐる冒険」の
いるかホテルは、僕にとっては少なくともサッポロあたりの
都会の古いホテルなのだ。


この、いるかホテルに泊まった夜
3階の暗がりに羊男がいるかと思ったが
掃除機が置いてあるだけだった。


僕にとっての
「羊をめぐる冒険」のいるかホテル
そうだ村上春樹風文体で、あのころを思い出してみよう。


それには
僕の本棚にある「羊をめぐる冒険」の初版
を手に取る必要がある。


裏表紙の書き込みによると
1982年11月2日に買って5日で読み終えている。
なんと四半世紀も前
僕はあのころ何をしていたのか?


「羊男」しか思い出せない。
そして確か、北海道が舞台で羊がキーワードだった。





夜半、この旅館の露天風呂に入り、満天の星空を見る。


思いを巡らす。
1982年
そうだ、こんな年だった。



ポートピアが終わった翌年
「タワーサイドメモリー」の入ったユーミンのLPを、
大学時代からつき合っていた彼女が貸してくれた。


昨晩お会いしましょう
EMIミュージック・ジャパン
1999-02-24
松任谷由実


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「このジャケットにあるコートの人は、ユーミンに似ているけれど実はそうでないのよ」
こう彼女が言ったことを思い出す。



僕たちは、よく第5突堤の先端に車を止めて
暮れなずむ港の風景を見ながら
未来について語り合ったものだ。


Kobe girl  あの時さらって
Kobe girl  くれたらいいのに
Kobe girl  ごめんねなんて
Kobe girl  云って欲しくない

https://rutube.ru/video/5db6f9c9f6c45151cf85a2f53caf8170/


ほどなく、彼女とはダッフルコートのボタンがとれたことがもとで別れてしまった。

あの震災で、第5突堤も、あのころの面影がまったくなくなった。

なんてばかな。

いま、彼女はどこでどうしているんだろう。


やれやれ。。。






翌朝、部屋の窓からウトロの町と羅臼岳が見える。

かなり暖かく穏やかな朝だ。

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「みんな街角のペシミスト」なんだ。





羊をめぐる冒険
講談社
村上 春樹

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