天地明察(冲方 丁) を読む

誤謬が生じ始めた宣明暦から
授時暦をベースにした貞享暦へ改暦する
仕事をなした渋川春海の物語。


渋川春海の名はまったく知らなかった。
また、関孝和の名は知っていたが、
彼の和算が暦の計算に関与していたこともこの本ではじめて知った。


正確な暦というのは、歴史を垣間見るとき、
その時々の天下を支配するものにとって
絶対必須のものである。
それゆえ、興味を持って読むことが出来た。


江戸時代においてこのような作業が行われたことはまったく知らなかった。
緻密な天体観測、緯度測定が行われ、
暦が作られたというのは驚くべきことだ。
すでにこの時点でケプラーの法則を探り当てている。


渋川春海は、はじめは人生に目的を見出せない
囲碁打ちであったが、
周りの人々の関与で改暦という仕事に
一生をかけるということができた。

物語は多くの人々が渋川の周りに登場し、
渋川を改暦という大仕事に向かわせ、
そしてこの世から去っていく。
その展開が非常にいい。


昨年11月末から読み始め、一時中断したがやっと読破する。
物語の展開は、
前半の盛り上がりに比べ、終末が少し物足りなく感じた。
だが、久々の良書である。



冲方 丁 (うぶかた とう) と読む



天地明察
角川書店(角川グループパブリッシング)
冲方 丁

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