楢山節考(木下恵介)

映画 楢山節考を見る。
歌舞伎の舞台のようであるが、
見ているうちに次第に物語の世界に入ってしまう。


すべてがスタジオセットで撮影されたというのは、驚く。


また、おりんを演ずる田中絹代は、
この役のために前歯を抜いたというのだからすごい。

監督、舞台美術、大道具、俳優
すべてが職人的な映画だ。



食べるために働く。
働くのは食べるため、
そして死んでゆく。

口減らしのための姨捨は
明治ごろまでは、全国各地にあった。
今の日本では考えられないことだ。


かつて旅した 信州姥捨山や、遠野デンデラ野、月山のミイラ を思い出す。

画像

これは2004年に 遠野を訪れた時に写したものである。 
柳田國男の「遠野物語」に出てくるデンデラ野である。
集落からほど近い高台にデンデラ野はある。
おそらく、働くことができなくなった老人は
デンデラ野に送り込まれ、
山野草を食べ、協同生活をしながら、
衰弱していずれ亡くなっていったのだろう。



しかし、考えてみると今の私たちも
介護という耳あたりのいい言葉で
肉親を介護施設という名の
楢山に送っているのかもしれない。




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