「河童の三平」のラストシーン(水木しげる)

水木しげるのまんがに「河童の三平」という名作がある。
そのラストシーンを思い出す風景を見た。

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「河童の三平」は、人間界の少年(河原三平)が、ぐうぜん河童の世界に出入りするようになり、彼と瓜二つの河童(かん平)と異界を冒険する民話の薫り高いファンタジーであるが、そのラストは、決してハッピーエンドではなかった。

主人公の三平は、病気の母を養うために働くことになり、
猫の国に迷い込み、墜落死してしまう。
霊となった三平は、母に会いに帰るのだが姿が見えない。
ついに、三平は、死神に連れて行かれる。


そして、ラストのページ
母を安心させるために、
河原三平の身代わりをしていた河童のかん平も
母の元を去っていく。

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ここにはすでに主人公の三平はいない。
河童とタヌキと母だけである。


「ではさようなら」
「気をつけてね」
といったさりげないが、実は重たい会話に続く、
最後のコマの、夕焼けとも何とも言いがたい、
日没直後の山並みの描写が印象深く残っていた。

「人はいつかは死ぬもの」そういった、
水木独特の世界観を物語るラストシーンであった。




実は、母を看取ってから間もないので、、
いつもの夕暮れも違ったものに感じたのかもしれない。






(UPした画像は、ちくま文庫版であるが、私の記憶では、原作(貸本版かサンデー版)の最後のコマはさらに小さいコマであったように思う。)

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水木 しげる

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