かぐや姫と王権神話(保立道久)を読む

かぐや姫は誰でも知っているおとぎ話である。
いや、そうでなく実は、
中世から古代国家成立の謎まで遡る物語であることを
この本は解き明かしてくれる。

冒頭に用意されたキーワード

1 ことばの歴史
はじめてのかな文字文学である。
日本語の文字の成立過程で作られた文学

2 日本の自然
竹、富士山
物語の成立時期は富士山はまだ活動していた。
神仙思想

3 神話
大和国、広瀬、龍田神社と忌部氏の歴史
忌みの思想
天武天皇の日本古代神話の世界

といったところだが、実に多くの文献をとりあげ、
また、実際の地名を引き合いに出し、
多くの和歌にその意味を見つける筆者には感嘆してしまう。


興味深い、関連事項として、

羽衣神話とトヨウケ姫

素材としての竹と古代製鉄

丹後と大和、そして伊勢

富士山に代表される、火山と古墳の形状



地名では

大和国 龍田、広瀬

陸奥国白川郡 飯豊山

摂津国 稲倉山

丹後国竹野郡 奈具村 竹野川中流 奈具岡遺跡 (製鉄、製玉遺跡)

丹後国比治 真奈井

丹後国風土記の天女トヨウケ姫が竹取物語の原型




春日権現

物忌み 守宮神 ずくろしん

光の精

髯籠 ひげご 神々がめがけて降りてくる 雷神を受けるもの

やもり 座敷童

隼人 竹細工を得意とする


多くのネタを与えてくれる本であった。
また、これをテキストに、多くのベレー帽活動ができそうである。

















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