縄文人の生活世界(安斎正人)を読み縄文を概観する

縄文期は1万3千年という長い期間であるが、
その間、大きな気候変動が何回かあり、縄文人の生活様式の変化の要因となっている。

本文を年表形式で整理してみる。
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1万6600年前
ハインリッヒイベントを機に
寒冷化したシベリア方面から北方民が津軽海峡を超え南下した。

彼らは、日本海に沿ったルートで、信濃川水系、利根川水系以北の東日本に展開する。
その緊張下で形成されたのが「長者久保・神子柴文化」である。

1万6000年前
青森県大平山元Ⅰ遺跡の出土品をもって縄文時代の初めとする研究者が多い。

1万4500年前
温暖化が進行し、日本列島に落葉広葉樹林化が進行し、縄文人が北海道を除く各地へ拡散する。

1万1600年前
海面が急上昇し(いわゆる縄文海進)、東京湾は内陸へと広がる。
各地の貝塚はこのころのもの。海の文化が形成される。

8200年前
寒冷化し、大きな定住集落はなくなり、流動的になる。

6000年前
海退に伴い、沿岸部の集落から内陸部の広葉樹林の環状集落が登場する。


三内丸山遺跡

黒曜石、翡翠、暖地産貝殻の流通ネットワークの形成


5800年前
冷涼化
人口減少
流動化
知識を有したエリート層の出現


5500年~4700年前
植物栽培技術?ウルシ、アサ、ヒョウタン
人口増加
情報、流通ネットワークの発展


火炎土器

縄文のビーナス


4300年前
冷涼化
大集落の終焉(三内丸山)
社会の不安定
環状列石、埋め甕、石棒祭祀など呪術、儀礼が顕著


遮光器土偶(亀ヶ岡)

2800年前
冷涼化
朝鮮半島からの稲作の流入
稲作の北進

縄文文化の終わり



稲作が渡ることができなかった北海道
 続縄文時代~擦文時代(オホーツク文化)として継続
 アイヌ文化へ継承




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縄文と気候変動を概観することができた。

興味ある過剰デザインの縄文土器、土偶にも触れているが
残念ながら本文の内容は、専門的で散逸的記述で、
過剰デザインが製作された理由の詳しい考察までは踏み込んでいない。











それが土器にも影響しているという。
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