クマゼミから温暖化を考える(沼田英治) を読む

確かに神戸にずっと住んでいるが、子供のころに比べて、クマゼミの数が増えて、他のセミ(アブラゼミとかニイニイゼミ)の声を聴かなくなったと思っていた。筆者は研究者の目で、科学的にそれを実証していく。
こんな研究は何の役に立つのかと言われるかもしれないが、筆者はそれに対して述べていることがよかったので記録しておく。

近年の大学研究の予算は短期的に役に立つかどうかで、割り振られるようになってきている。
確かに、社会との関係において研究テーマを決める時があってもいいが、基本的には自分自身の「知りたいという」気持ちで研究テーマを決めるべき。

経済的な利益に直接つながる研究だけをしているようでは科学全体は発展しません。その理由の一つは、何が人類の役に立つのかというのは、長い年月がたって初めてわかることだからです。

有名な話では、ファラデーの「電磁誘導」の発見は当初、本人ですら何に役に立つのか答えられなかった。ところが今では、電磁誘導の原理なくては生活が成り立たない。

「知らないことを知りたい」と思うのは人類が生きていく上での基本となる性質だということです。



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沼田 英治

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