ヒガンバナ探訪録(有薗正一郎)

ヒガンバナの起源は、長江下流流域であり稲作とともに縄文時代にもたらされたというもの。
ヒガンバナの分布は、朝鮮半島にはなく、長崎県、佐賀北部にはあることから、黄海横断ルートでもたらされた。
たしかに、ヒガンバナは人里、それも水田の畦畔に多くみられるから、稲作と関係する植物であることは間違いない。

地下茎にでんぷんを含むことから、毒素をさらして凶作時の緊急用の食料としても考えられることは、昔から言われていた。
戦時中、ヒガンバナのでんぷんを抽出して、風船爆弾の糊として使用したことは母親が語っていた。

筆者は、豊川地方の縄文遺跡の分布とヒガンバナの分布に相関性があると調査している。

日本のヒガンバナは、3倍体のものばかりで、2倍体のものはない。
これから、我々の祖先は、イネとともに、ヒガンバナの球根を携えて、日本にやってきたというのはロマンがある。

柳田國男が「海上の道」の中で「人とズズダマ」として、これも稲作とともに、ズズダマすなわちジュズダマという植物を携えてきたのではないかという小稿があるが、これと似通った話だと思った。


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