アジールと国家(伊藤正敏)

日本の中世を見るとき「アジール」というキーワードは重要で、非常に興味ある事項である。
アジールは世俗の権力の及ばない場所で、社寺の境内、市場などがその代表である。今ではほとんど消え失せているが、中世においてはその空間は非常に大きいものであった。

タイトルに魅かれ読み始めるが、本書は中世史の学者(専門家)の手によって書かれているので、残念ながら専門的で細緻になりすぎ一般人の私には読みにくい。つまみ読みして、興味をひかれたところをアーカイブする。


くじ引き将軍足利義教(よしのり)
義持の急病、急死により次期将軍を、その子の中から石清水八幡宮でのくじ引きで決めた。一国の将軍をくじ引きで決めるということは、中世において心霊的な世界が優先していたことを物語る。このことから筆者は、非科学的なものを科学的な態度で位置づける作業がアジール論には必要だという。

中世は陶器の時代
1 土器の時代 縄文、弥生
2 須恵器の時代 古墳~平安中期
3 陶器の時代 平安後期~戦国
4 磁器の時代 江戸~現代
中世は壺、甕、すり鉢という3点セットの日用雑器の生産が爆発的に増えた。水の漏れる須恵器から陶器になり、食物の調理、加工、保存が改善され、人口維持力が増し、窯業も一大産業となった。


日本土器歴史.jpg



アジールと国家 (筑摩選書) - 正敏, 伊藤
アジールと国家 (筑摩選書) - 正敏, 伊藤

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