山猫 (ヴィスコンティ)40周年完全復刻版

ヴィスコンティの映画ということで見る。
3時間ほどある映画で、さすがに一度で見るには長く3回ほど分割して見る。

ストーリーは19世紀イタリア統一戦争でのシチリア貴族の没落を描いている。
サリーナ公爵ファブリッィオは、甥のタンクレーディに自分の娘を託そうとしていた。
しかし、新興地主セダーラ市長の娘アンジェリカに気を惹かれてしまったタンクレーディ。
結局、ファブリッツオは甥のタンクレーディとアンジェリカとの結婚を進めてしまう。


イタリア貴族出身のヴィスコンティだけあって、貴族とは必ずしも特権階級としてではなく、その地を経営し正当な文化を受け継いでいく仕事をしてきたのだというメッセージも込められている気がする。

ファブリッツオを貴族議員候補に推薦しようと訪れた中央政府の使者にその申し出を断り、使者が去るときにつぶやく言葉が印象的だ。

山猫や獅子が支配する時代は去り ジャッカルや羊が取って代わる
そして 山猫 獅子 ジャッカル 羊のそれぞれが 自分を”地の塩”と思い込むのだ


山猫はサリーナ家の紋章である。

ラストシーンでファブリッツオは、夜明けの金星を見てつぶやき、パレルモの貧しい街角に消えていく。

いつになれば永遠の世界で会えるのか



12Agrigento72.JPG
(2006 シラクサ)

シチリアの乾いた大地、太陽は降り注ぐが貧しい土地、その一方で、パレルモという都市の豪華さ。その風景が思い出される。

14Palermo18.JPG
(2006 パレルモ)



映像も衣装もセットも美しく、ひとつの芸術作品として仕上がっているのは、ヴィスコンティならではだと思う。

山猫 [DVD] - バート・ランカスター, アラン・ドロン, クラウディア・カルディナーレ, パオロ・ストッパ, リーナ・モレッリ, ロモーロ・ヴァッリ, セルジュ・レジアニ, ルキーノ・ヴィスコンティ, ニーノ・ロータ
山猫 [DVD] - バート・ランカスター, アラン・ドロン, クラウディア・カルディナーレ, パオロ・ストッパ, リーナ・モレッリ, ロモーロ・ヴァッリ, セルジュ・レジアニ, ルキーノ・ヴィスコンティ, ニーノ・ロータ

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