雨月物語

溝口健二の「雨月物語」を見る。
1953年にすでにベネチア国際映画祭銀獅子賞という素晴らしい作品だ。
映像の詩人F.トリュフォーにして「3分見ると映像の美しさに涙が出る」
と言わしめただけあって、見終わったのち、
モノクロでなくカラー映画であったかとの錯覚をする。

おそらく奥琵琶湖をイメージしたであろう、芦原のシーンは
遠近感のなかに動きが計算され、カメラワークの巧みさを感じる。

テーマも、
「実は人の幸せは、平凡な日常の中にあり、
得てして、戦いや金欲のために、それを失ってしまう」
という、永遠のテーマを扱い、
本作が作られた1953年という、まだ日本が戦争の影を残した時代でなくとも
現代においても、なお新しい。


画像

晩秋の琵琶湖2005.11撮影



雨月物語
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