アリーテ姫

1年ほど前に、このアニメ映画を見て、「いいな」と思っていた。
ずっと、その考えを整理したいと思っていたが、
今回の出雲への旅でヒントを得たので、ブログに記録することにする。

「アリーテ姫」は、多くの物語の姫と違い、
決して美しくもなく、何のとりえもない。
しかし、この映画を見終わった者に、その存在感を残す。
ひょっとすると「アリーテ姫」は私自身のことではないか。
多くの現代人はそう感じるかもしれない。

公式サイトや多くのファンが言うように、
このアニメのテーマのひとつは「自分探し」
これは疑う余地もない。

そうして、アリーテ姫は旅に出るのだが、
本当に、これは「自分探し」の旅なのだろうか。
「滅び去った魔法使いたちが作った宝」を探すこと。
これが、アリーテ姫の本当の目的ではなかったか。

その伏線としてあるのが、
冒頭シーンでアリーテ姫が城を抜け出して見る職人たちの技。
彼女はつぶやく
「まるで魔法を見るかのよう。人の手にはこれ程の可能性がある。
だったら、わたしの手にだって出来る何かが……。」
「魔法」とは「科学」のこと、「魔法使い」は「普通の人間」だ。

しかし、旅に出たアリーテ姫は、悪魔法使いの「ボックス」に幽閉され、
旅を中断させられ、魂までも奪われる。
アリーテ姫を助けるものは、誰もいない。

アリーテ姫は
「科学の本来の意味を忘れた、我々現代人」の姿そのものではないか。
滅び去った魔法使いとは「数々のものを生み出した過去の人々」のこと。
そういった意味で、我々現代人にとっての、自分探しの旅なのか。

物語のあとの展開はネタばれするので、書かないでおくが、
この物語で救われるのは、ラストでアリーテ姫が
「滅び去った魔法使いたちが作った宝」を目にし
その旅の過程で、自らが新たな宝を勝ち得たことだ。



公式サイト
http://www.arete.jp/arete/index.html


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