越後縮の里 カラムシ・苧麻  beret-exepedition 2015 §5

カラムシ・苧麻 
十日町の棚田を見るのに訪れた集落で見つけた。
この地方の山野には結構自生している。


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小学生のころ神戸でも裏山で植物採集したことを思い出す。


越後縮は麻布に似てはいるが、また別物で、
カラムシの繊維で作る織物である。

アサはクワ科の1年草 いわゆるマリファナ 大麻
カラムシはイラクサ科の多年草 マオ(真麻) チョマ(苧麻) とも
ロープ、魚網にも利用
他にアマ(亜麻) アマ科 リンネルの原料 亜麻仁油の原料 


魚沼郡一帯は越後縮(小千谷縮とも)の産地で、
十日町市博物館や松之山郷民俗資料館でも多くを解説してあった。


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(十日町市博物館展示)


化学繊維がもたらされる以前までは
かなりの富が この地方にもたらされたことがわかる。

興味ある数値として、十日町市博物館に解説されていた
寛政12年(1800)の記録によると

(売上げ)
越後縮 1反=9寸X2丈8尺(34cmX10.6m)の市場卸価格 1両=6240文

(売上げ原価)
原料費 苧繊維 1050文
染め代      160文
販売費用 200文

(売上げ祖利益)
4830文

(労働時間)
苧績(経糸+緯糸) 70日+40日
機織 15日
計 125日

1日あたり労働経費 4830/125=39文

寛政12年の米1俵(60kg)価格 1364文

現代価格に換算すると
2014年の米1俵価格 14000円ほどとして
1日 405円??

1両~ 6~10万円とかの記述もあるから
よく見ても1,000円/1日

かなり安い感じがする。
実際は貨幣価値の換算値はもう少し高いと思うが、
対価的には、かなり過酷な労働かもしれない。
仲買などの中間マージンや課税でかなり取られていたのだろう。


生産量は元禄5年(1694)で中条村194戸で173反とある。
縮問屋 加賀屋の最盛期で25000反程度を扱っている。

縮問屋は、越後屋、越前屋、加賀屋、松村屋、丸屋、最上屋など
越前屋は時代劇で悪としてよく登場するではないか。

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(十日町市博物館展示)


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(松之山郷民俗資料館展示)



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(松之山郷民俗資料館展示)

いざり機とは、なんと物悲しい名づけであろうか


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