太陽の塔からみんぱくへ 国立民族学博物館40周年記念特別展図録

昨年末に久しぶりに国立民族学博物館に行ったのだが、1970年の万博のために収集した資料は今なお興味引くものが多い。 そもそもこれらの資料は、太陽の塔の地下に展示されていたものであり、これは、岡本太郎がパリで民族学と出会い、当時未開芸術と呼ばれた民族資料に人間の生命力を見出したことと無関係ではない。 万博のテーマは人類…
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鷲は舞おりた(ジョン・スタージェス監督)

ドイツ軍のチャーチル拉致計画を扱った映画。原作はジャック・ヒギンズの小説。 実際にイギリスの寒村で起こった史実をもとにヒギンズが小説にしている。 ドイツ兵、アイルランド人テロリスト、イギリスの村人、アメリカ兵の登場人物がそれぞれの人間性を出しながら、戦争という国家のイベントの中で、犠牲者となっていく。 シュタイナー …
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宝くじで1億円当たった人の末路(鈴木信行)

末路という言葉は、なれの果てという意味でもあるのであまりよろしくない状況である。 まあ、普通人が宝くじで1億円当たってしまえば、なんとなくよろしくない状況になるのはわからないでもない。 1億円以外のいろんな人の末路が語られ、正月休みに面白く読めた。 電車で中ほどまで進まない人の末路というのがある。 最近このような人が…
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あなたはなぜカリカリベーコンのにおいに魅かれるのか(レイチェル・ハーツ)

食べ物を味わうということは、けっして味覚だけでなく、視覚、嗅覚、感覚、知識など総動員して作られているということが、いろんな事例や実験をもとに解説されていて、おもしろい。 (ワインの実験) 同じワインなのだが、もともと白ワインだったものを、赤に着色したものを2つ並べて、ワイン専門家と称する人々に飲ませたところ、白ワインは、「はちみ…
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政府は必ず嘘をつく(堤未果)

洪水の情報の中で消化不良を起こし、いつの間にか思考停止をさせられてしまう。 試されるのは知識よりその取捨選択だ。 ニュースと真実の違い、国と国家を混同しないこと。 加速する強欲資本主義の中、真実をつかもうと手を伸ばし、 頼れるものは、迷った時に本質へ戻る想像力と他者への優しさだろう。 迷った時でもほんの数歩後ろに下がっ…
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満鉄特急あじあ号(市原善積)

満鉄のあじあ号は空気調整装置(いわゆるエアコン)が付いていて、当時の列車にとっては画期的なものだった。どんな機構だったのか、興味を持っていた。この本には、この機構のことが詳しく書かれている。 すでにアメリカでは鉄道の空気調整装置は実用化され、 1 圧縮機でフレオンを圧縮し、空冷式凝結器で冷却液化し、これを蒸発器で膨張気化させて、…
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90秒にかけた男(高田明)

ジャパネットたかたの創業者の会社を作り引退するまでの話。 彼は世阿弥の「風姿花伝」に影響を受けたと語る。 確かに、モノを伝えるという極意は、能という芸を伝える手法に共通する。 「時分の花」若さゆえの鮮やかで魅力的な花 「まことの花」日々の鍛練と精進によって咲く花 「我見」 自分がどう見るか 「離見」 他者の目線を意識…
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あの会社はこうして潰れた(帝国データバンク情報部)

会社がつぶれる原因は何なのか。信用調査会社の作者だけあって、よくわかる。 我々、消費者も会社がつぶれて被害をこうむることもある。(「てるみクラブ」や「はれのひ」) それには、つぶれる前兆のようなものもあり、やはり通常より安いとか他よりはでに広告を打っているとかは、何か無理をしているということだ。 時代の変化についていけ…
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独裁国家に行ってきた(MASAKI)

独裁国家といえば北朝鮮を思い浮かべるが、他にも世界には多くの独裁国家があるらしい。ある意味シンガポールもネパールも独裁国家らしい。まあこの際、独裁国家の定義は抜きにして、民主主義からかけ離れたとんでもない国があり、そんな国に筆者がわざわざ?行くというのが旅行記として面白い。(本人は大変な目に遭うのだが) とんでもない独裁国家ベスト…
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ヘンテコノミクス(佐藤雅彦・菅俊一・高橋秀明)

今はやり?の行動経済学のマンガ本。難しい理論でなくて、漫画で読めて面白い。 プロスペクト理論 価値関数と確率荷重関数から構成される。 価値関数 心理的価値を縦軸に金額を横軸に取る。同じ量の損得を比較した場合、損のほうを2倍に感じてしまう。 確率荷重関数 発生する確率によってリスクを回避するか積極的に追及するか。確率の…
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南北朝動乱(水野大樹)

南北朝時代というのは、日本史の教科書でもせいぜい数ページで、鎌倉から室町への移行期のようなあつかいだが、日本史の中ではとても重要な時代でないかと思う。整理したくて、いろいろ本を読んでみるが、なかなかややこしく、いつも頓挫していた。たまたま手に取ったこの本は、手身近に整理されていてよくわかった。 南朝 大覚寺統(後醍醐天皇)と …
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一遍上人誕生地を訪ねる (伊予国 宝厳寺)

一遍上人は興味ある人物で、そのゆかりの地をあちこち訪ねてきたが、いよいよ今回はその誕生地である松山市宝厳寺を訪ねた。 本厳寺は道後温泉の一角にある。路面電車を降り道後温泉の本館を横目に、伊佐爾波神社の長い階段を登る。伊佐爾波神社は格式ある八幡社であり、社殿はりっぱなものらしいが残念ながら修繕中で覆いが掛けられている。 …
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猪・鹿・狸(早川孝太郎)

早川孝太郎は、画家をめざしていたが、松岡映丘と親交があり、その兄柳田國男と出会い民俗学者となった。 この本は、三河地方横山の動物伝承を集めて、大正15年に刊行された。 この地は山と里の交流が盛んな土地柄であったため多くの話が集積した。 彼の遠野物語がそうであるように、現実と空想が混然一体となって、猟師が語る話を記録し、独自の世…
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ジョージ・ソロス不滅の警句(青柳孝直)

ソロスの言葉を右ページに、それから筆者がインスピレーションした経済の状況を左ページに書いている。 難解なソロスの警句が、現実世界で起こっている経済状況に対する筆者の警句としてうまく対比されている。 営利企業となった大学 利権ありきの日本型政治のモデルとしての成田空港 選挙に勝つためのご都合主義のマニフェスト 総花的 市…
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ヒガンバナ探訪録(有薗正一郎)

ヒガンバナの起源は、長江下流流域であり稲作とともに縄文時代にもたらされたというもの。 ヒガンバナの分布は、朝鮮半島にはなく、長崎県、佐賀北部にはあることから、黄海横断ルートでもたらされた。 たしかに、ヒガンバナは人里、それも水田の畦畔に多くみられるから、稲作と関係する植物であることは間違いない。 地下茎にでんぷんを含むことから…
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九十歳まで働く!(郡山史郎)

ソニーの元社長の現在の仕事ぶりというか、書きたい放題のような本で面白い。ヒントがたくさんある。 大会社は徹底分業、ルールとシステムで動き、8割の仕事は無駄。小さな会社は徹底兼業、ルールもシステムもなく、社員はやるべき仕事の2割くらいしかできないから絶対必要なことしかやらない。 大きなお金が動くと、お金の魔力が人に乗り移る。金…
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病とむきあう江戸時代(岩下哲典)

江戸時代末期の藩医がどうしていたかを記録から明らかにした珍しい本。 藩医を今風に言えば、産業医なんだけど、同じような病人?の面倒を看ていたということには変わりない。 「うつ」の藩士もいたようで、記録に残っていて「気分不快引籠」という症状で、よく欠勤する藩士であったようだ。 かといって、やめるわけでなく、無難な仕事を与えられて何…
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古地図で見る神戸(大国正美)

古い地図と現在を比べるのは、あたかも時間旅行するようで面白い。 神戸の古地図(おもに江戸の彩色図)を解説している。 比較的現地になじみのある地域は興味ある事項が多い。 ため池の変遷についてメモしておく 西神戸は平地があるものの、水利に乏しく多くのため池が作られている。 尻池村 小平六池(苅藻池) 池中に塚があり一ノ谷…
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実践行動経済学(リチャード・セイラー キャス・サスティーン)

ノーベル経済学賞のセイラー博士のナッジ理論  nudge 「人の注意を引くためひじで軽くつつくこと」 とある。 社会で大衆の行動を起こさせるきっかけとなるナッジ。なかなか面白い。 いろんな例が載っている。 「テキサスを汚すと怒るぜ!」は、官僚が規範的なキャンペーンを打つより、アメフトチームや人気歌手を起用した「テキサスを汚す…
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村上春樹と鎮魂の詩学(小島基洋)

今はない元町宝文館で「風の歌を聴け」を手に取ったのが初めての村上春樹だった。それから、「ダンス・ダンス・ダンス」まで、僕は村上春樹ワールドを通り過ぎるのだが、これらの一連小説の意味など深く考えたことはなかった。 この本は、それぞれの作品に残された記号を拾い集め、つなぎ、謎を明かす。 貫いているのは、「風の歌を聴け」でテニスコート…
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薬のやめ方減らし方(臼井幸治)

薬は飲まないほうがいいのはわかっているが医者に行くと何かと薬を処方される。 アーユルヴェーダを実践して、心身をととのえると薬はいらなくなるという。 アーユルヴェーダでは、心身は3つのエネルギーでできている。 風(ヴァーダ)、火(ビッタ)、水(カバ)、エネルギーはドウシャという。 生理機能は6段階に区分される。 Ⅰ …
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スーパーマンからバットマンまで科学すると(ロイス・グレッシュ、ロバート・ワインバーグ)

アメリカのマンガといえばコミックだ。そもそもアメリカには日本でいうマンガというものは存在しないのであって、そのかわりにパルプと呼ばれるコミック誌が若者の読み物として発達してきた。 我々のよく知る、スーパーマン、バットマンはそれらから出てきたヒーローである。 コミックのヒーローたちはその時代の科学技術の萌芽のようなものを具現化して…
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美しい古墳 (白洲信哉x泰まゆな)

白州という名前と古墳というタイトルで手に取った本だが、 作者はやはり白洲正子の孫にあたる。 「かくれ里」を執筆していたころの白洲正子に幼いころ接していただけあって、 白洲正子の古代史や美に対する考え方が刷り込まれている。 古墳時代の日本はヤマトを中心とする連合国家のようなものだったのかもしれない。 畿内(そのころはそんな名…
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人はどのように鉄を作ってきたか(永田和宏)

製鉄の歴史4000年、興味深いものがある。 素材として4000年もの間使われ続けた鉄。当たり前だがその製法原理は昔から変わっていない。 しかし、和鋼の素晴らしさは格段であることを改めて認識する。 和鋼の歴史をまとめておく。 6C後半 製鉄伝来       長方形箱型炉 中国・九州に分布 8C  半地下式縦型シャフト炉…
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マッキンゼーが予測する未来

情報化、人口減、高齢化がこれからの先進国でのキーワード 経済のグローバル化は複雑さを引き起こし、そのためにコストが増大する。 これに対処するためには、機構・運営プロセスの再考が必要となる。 昔の企業は規模拡大、コアにしがみつくことが生き残りであったが、これからは素早さが求められる。 フルタイム勤務を望まない増えていく高齢者を…
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