これでわかるタックスヘイブン(合田寛)

タックスヘイブンといえば、パナマ文書で有名になった租税回避地のことである。 税金は、国家を運営する上での必要なものであるが、国際化した企業体、あるいは一部の個人は、その徴収をうまくすり抜けて、逃れる方法を考える。それが、タックスヘイブンという国というか地域なのだ。 驚くべきことに、アマゾン、アップル、グーグル、ドトールといった一…
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Stocks for the Long Run 株式投資 (ジェレミー・シーゲル)

アメリカ株式投資において、過去の多くのデータを駆使しながら、市場に勝つにはどうすればいいかのヒントを与えてくれる。 しかし、データーは過去の結果であり、また、プレーヤーは市場でしか存在しないわけで、そもそも「市場に勝つ」という言葉は矛盾を孕んでいる。 正しくは、長く市場にいられる個人プレーヤーなら、歴史の中で、また、市場平均と比…
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人生を決める「ありがとう」と「すみません」の使い分け(七條千恵美)

日本人は「ありがとう」の代用に「すみません」を使うことが多い。 このことは、私も認識しながら、ついつい「すみません」ということが多い。 おそらく、日本人は親切を受けると、相手に迷惑をかけているのではないかという意識が強くてそうなるのかもしれない。 本書は全体の流れとしてまとまりに欠けるところもあるが、なるほどと思わせるところも…
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神とともにいまして(God be with you till we meet again)

クリスマス、年末のこの時期になると、讃美歌をよく聞くようになる。 朝日新聞12/25「折々のことば」にも 讃美歌405番のフレーズが取り上げられていた。 実はこの God be with you  というフレーズは、26年前に聞いたことがあった。 26年前、バイエルン州に、ひとりで研修に行っていたのだが、 研修中にお世話にな…
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白洲正子の墓所に参る

仕事場のすぐ近くに白洲正子の墓碑があるのは気が付いていたが、 最近、白洲正子の自伝を読んだので、墓参に行くことにした。 わざわざ身内でもない人の墓参などと思うかもしれないが、 あの、目利きの白洲正子が先だった夫、白洲次郎の墓碑を自分でデザインして、 自らの墓碑も作ったということに興味があったのだ。 仕事場から、歩いて15分…
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刀の日本史(加来耕三) を読む

日本刀は世界でもまれな武器である。 「軽くて折れず曲がらずよく切れる」 武将の武器への願望であるが材料技術的には相反する。 そういった奇跡の武器である日本刀という視点から、 日本史散歩ができる面白い1冊だった。 よく古墳から出土するのは、太刀と呼ばれる直剣である。 青銅製からより強度の高い鉄製に移行する。 豪族は、…
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「ためない練習」 (名取芳彦)を読む

お坊さんによる、いわゆる断捨離の本。ものばかりでなく、精神面でも断捨離がいい。 いくつかなるほどと思うことを記録しておく。 叱ると怒るは違う  怒る 欲求が満たされないときに、妨げとなる対象に向かって攻撃的な感情が発散すること。  叱る 相手を善導しようとする意図がある。 我慢  やりたいと思…
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「白洲正子自伝」を読む

白洲正子は、「目利き」である。 それは「もの」だけでなく人に対しても、芸術、文化というものにまで、目利きが発揮される。 目利きの才能というのは、学んで得られるようなものでなく、天性のものである。 その天性は恐らく、薩摩武士の血を引き、「示現流」の使い手であることが端的に示している。 一瞬にして相手を見抜かないと、自らの生死に関わ…
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103歳になってわかったこと (篠田桃虹)

人生の機知が満載している。103歳で口頭記述であるにしても、まだこのような文章が表現できるのは素晴らしい。 一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い幻冬舎 篠田 桃紅 Amazonアソシエイト by 私が長生きしているのも、自らの人生を枠に収めなかったことが幸いしているのかもしれません。 「…
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「飛燕」を見に行く (川崎重工 飛燕レストアプロジェクト)

ポートターミナルで「飛燕」を展示しているので見に行く。 実は、私の父は陸軍の整備隊に配属され、昭和18年から終戦まで飛燕を整備していた。 そして、復員後、川崎重工に勤めていた。 今年、その父の17回忌があったが、川崎重工が120周年記念行事として、 「飛燕レストアプロジェクト」を行ったというのは、何か因縁を感じざるを…
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日本中世に何が起きたか(網野義彦) を読む

時間つぶしに立ち寄った図書館でふと目に留まって読み始めた。 この本は雑誌や講演の原稿をまとめてあり、メモのようだがそれぞれ面白い示唆を含んでいる。 やはり、中世、とくに後醍醐天皇を前後して、歴史は大きな転換点であったようだ。 つまり、全国的に経済活動が活発になり、市庭(いちば・市場)の出現が、多種多様な職業人の出現をうながし、…
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ハドソン川の奇跡 を見る

前評判どおり、トム・ハンクスの自然な演技がすばらしい。 ストーリーは実際に起こった事件のドキュメントなのだが、映画になっても感動を呼び起こす。 機長サリーが最後に言う 「我々は仕事をしたのだ。」というセリフが、仕事人としての責任感と誇りを感じさせる。 コメントを求められた副機長の「次は7月にやりたい。」という、あのような緊張し…
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君の名は。(新海誠)を見る

新海誠の新作。平日にかかわらずほぼ満席。多くは若いカップル。 なかなかの出来だが、過去の新海作品とは雰囲気が違う。 人物デザイン、音楽、ストーリーの結末はまるで他の作品のようだ。 しかし、空の執拗な描写、鉄道の描写は新海らしさが残る。 隕石落下が物語の進行の中心をなしている。 信州ということで「御池山隕石クレーター」を思い…
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天皇になろうとした将軍(井沢元彦)

最近、南北朝時代、特に建武の中興(最近は新政ともいう)あたりに興味があり手に取った本。結構この時代は、ややこしくて日本史の教科書でもわかりにくかったのを覚えている。しかし、天皇をめぐる内紛でありクーデターであり、日本史の中でもなかなか異様な時代であったことがわかった。この本は、もともと週刊ポストの連載であったので面白く読めた。 …
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奴隷のしつけ方(マルクス・シドニウス・ファルクス)

いかにも古代ローマの実在人物マルクスが書いた本のようだが、実はジェリー・トナーというケンブリッジ大学の古典学研究者が古代ローマの文献を駆使しながら、古代ローマの奴隷について語る。非常に興味深い本。 これを読むと、古代ローマの奴隷は社会を維持していく上で当然のこととして存在しなくてはならないものであったが、一般ローマ人は奴隷の扱いに…
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暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり(吉本佳生・西田宗千佳)

そもそも通貨とは何かを丁寧に解説し、暗号通貨としてのビットコインの技術、これからの世界通貨としての可能性をわかりやすく書いている。インターネット時代の新しい通貨の方向性を考えさせられた。 デジタル作品に対し「おひねり」や「投げ銭」を投げるのに便利なのが、ビットコインのような暗号通貨であり、当初は換金性もなく、単なるデータに過ぎない…
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ちゃぶ台返しのススメ (ジャック・アタリ)

タイトルが面白いですね。もともと、任天堂の開発者が「大きく方向転換する」ことをこう呼んだことにちなんでいる。(英語ではUpturn the tea tableという成句になっている。) 本当の自分になるためにのヒントが多く書かれている。 もはや、国の給付や保護を求めるだけでは何の解決にもならない。 誰かが選んだ人生から抜け出さ…
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稚内港北防波堤ドーム 旧稚内桟橋駅 (礼文島紀行§6)

サハリンがまだ樺太と呼ばれていたころ、 稚内と大泊を結ぶ鉄道連絡船があり、 稚内側の駅のホームがあった場所である。 このドームは、旅客を波浪から守るためのものであり、 土谷實という24歳の土木技術者が設計した。 土谷は北海道帝国大学土木工学科卒業後、稚内築港事務所に勤務し、 その上司である平尾…
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オトンルイ風力発電所(礼文島紀行§5)

サロベツから日本海沿いの道道稚内天塩線を南下し、幌延T字路の少し先に壮大な風車の一群が見えてくる。 曇り空であったので、あまり写りがよくないが、高さ99mの28基の風車が3.1kmにわたり一列に並ぶさまは壮観である。 資金的に気になったので、ネットで調べてみたが、あまり正確な情報は公開されていない。2001年に幌延町、N…
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サロベツ湿原と泥炭(礼文島紀行§4)

サロベツ湿原をうろうろする。35年前に来たときには、何ら施設もなく、国道沿いの宮の台展望台から広大な風景を眺めるだけだったが、今回はサロベツ湿原センターと幌延ビジターセンターという環境庁の施設が2つもできていて、詳しい情報を入手し木道から湿原を観察できるようになっている。 草花も興味を引くが、泥炭を採取していた船が残されていて興味…
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兜沼郷土資料室を訪れる(礼文島紀行§3)

35年ほど前に兜沼へ来たことがある。 再び訪れると、湖畔に美しいキャンプ場ができていて、のんびりするにはうってつけのところだ。 駅近くの街中を歩くと「兜沼郷土資料室」というのがあったので入ってみた。 ここはもともと、兜沼郵便局であった建物を資料館にしている。 展示物は、いわゆる民俗資料で、大正から昭和にかけての生活用…
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日本最北端の温泉に入る (礼文島紀行§2)

1日目の宿は稚内温泉。 向かいに利尻富士が見えるので、稚内富士見温泉とも呼ばれていて、 日本最北端の温泉というのが売りである。 民宿のすぐそばに稚内市営の日帰り入浴施設「童夢」というのがあり、入りに行く。 とても立派な施設で、湯船が5つほどあり露天風呂もある。 露天風呂からは利尻富士が見えるらしい。 …
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ボンバルディアDHC8-Q400に乗って (礼文島紀行§1)

サロベツ・礼文島に花を見に行く。 伊丹から千歳経由で稚内に飛び、サロベツをまわった後、礼文島へ渡る。 おりしも、南からの湿った大気が流入し、北海道は大荒れである。 千歳には着いたが、乗継便が稚内まで無事着いてくれるといいのだが。 なんとか、搭乗開始。 機材はボンバルディア プロペラ機は、いかにも飛行機に乗って…
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河合隼雄の幸福論 を読む

何が幸福かと考えることがこのごろよくある。昔から言い古された話で、意外と幸福は近くにあって、それで分からないだけなのだ。 河合隼雄が「しあわせ眼鏡」というタイトルで新聞に連載したエッセイをまとめた本だが、なかなか名文が多く面白く読めた。また何かの時に読み返したい本の1冊である。偶然にも、最近読んだ本の養老孟司先生が推薦している。 …
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歌川国芳・国貞展に行ってきた

歌川国芳・国貞展に行ってきた。 役者絵・美人画がこれほど一堂にそろうのは珍しい。 7月30日までは展示品の撮影もOKということでうれしい。 国芳は戦記物や怪談物が多く、絵柄も今でも通用しそうな漫画的。 国貞は歌舞伎界のスターを描いたものが多く、今でいうプロマイドの作成者であったのだろう。 全体と…
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