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実践行動経済学(リチャード・セイラー キャス・サスティーン)

ノーベル経済学賞のセイラー博士のナッジ理論  nudge 「人の注意を引くためひじで軽くつつくこと」 とある。 社会で大衆の行動を起こさせるきっかけとなるナッジ。なかなか面白い。 いろんな例が載っている。 「テキサスを汚すと怒るぜ!」は、官僚が規範的なキャンペーンを打つより、アメフトチームや人気歌手を起用した「テキサスを汚す…
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村上春樹と鎮魂の詩学(小島基洋)

今はない元町宝文館で「風の歌を聴け」を手に取ったのが初めての村上春樹だった。それから、「ダンス・ダンス・ダンス」まで、僕は村上春樹ワールドを通り過ぎるのだが、これらの一連小説の意味など深く考えたことはなかった。 この本は、それぞれの作品に残された記号を拾い集め、つなぎ、謎を明かす。 貫いているのは、「風の歌を聴け」でテニスコート…
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薬のやめ方減らし方(臼井幸治)

薬は飲まないほうがいいのはわかっているが医者に行くと何かと薬を処方される。 アーユルヴェーダを実践して、心身をととのえると薬はいらなくなるという。 アーユルヴェーダでは、心身は3つのエネルギーでできている。 風(ヴァーダ)、火(ビッタ)、水(カバ)、エネルギーはドウシャという。 生理機能は6段階に区分される。 Ⅰ …
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スーパーマンからバットマンまで科学すると(ロイス・グレッシュ、ロバート・ワインバーグ)

アメリカのマンガといえばコミックだ。そもそもアメリカには日本でいうマンガというものは存在しないのであって、そのかわりにパルプと呼ばれるコミック誌が若者の読み物として発達してきた。 我々のよく知る、スーパーマン、バットマンはそれらから出てきたヒーローである。 コミックのヒーローたちはその時代の科学技術の萌芽のようなものを具現化して…
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美しい古墳 (白洲信哉x泰まゆな)

白州という名前と古墳というタイトルで手に取った本だが、 作者はやはり白洲正子の孫にあたる。 「かくれ里」を執筆していたころの白洲正子に幼いころ接していただけあって、 白洲正子の古代史や美に対する考え方が刷り込まれている。 古墳時代の日本はヤマトを中心とする連合国家のようなものだったのかもしれない。 畿内(そのころはそんな名…
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人はどのように鉄を作ってきたか(永田和宏)

製鉄の歴史4000年、興味深いものがある。 素材として4000年もの間使われ続けた鉄。当たり前だがその製法原理は昔から変わっていない。 しかし、和鋼の素晴らしさは格段であることを改めて認識する。 和鋼の歴史をまとめておく。 6C後半 製鉄伝来       長方形箱型炉 中国・九州に分布 8C  半地下式縦型シャフト炉…
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マッキンゼーが予測する未来

情報化、人口減、高齢化がこれからの先進国でのキーワード 経済のグローバル化は複雑さを引き起こし、そのためにコストが増大する。 これに対処するためには、機構・運営プロセスの再考が必要となる。 昔の企業は規模拡大、コアにしがみつくことが生き残りであったが、これからは素早さが求められる。 フルタイム勤務を望まない増えていく高齢者を…
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軽い手荷物の旅 (トーベ・ヤンソン)

トーベの孤独な作家活動が綴られる。 そもそも文章を書くことは孤独なマラソンのような、あるいは自己療養手段だと、村上春樹も言っている。 冒頭の「往復書簡」という、誌のようなエッセイのような文章はまさしく作家トーベの孤独な作業を表している。 13歳の日本人少女との往復書簡の形をとってはいるが、トーベの返信は何処にも表れてこない。 少…
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フランス料理の手帳 辻静雄

これはなかなかいいエッセイである。いまどきこのような本にはめったに巡り会うことはないが、それもそのはず1973年に出版されたものの復刻版である。 いいエッセイ集だからどこから読んでもとてもいいのだが、その中でいいと思ったのは「アンナの手帳」だ。これは、料理を生涯の生業にしている者に共通する、大げさだが真理のようなものが綴られている…
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全裸監督 村西とおる伝 (本橋信宏)

ブログにするにもどうかと思ったけど、これは一つの文化史でしょう。かつてビニ本というのがありましたよね。あれはどこにいったのでしょうか。あれで大々的に稼いだ人の話なのです。その会社も倒産し、その後、AVなんてものがあって、日本のバブル時代にでくわしたものだから、もっととてもバブルな会社を展開して、そしてはじけてしまう。 けっこうなボ…
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カエルの楽園(百田尚樹)

これはどこかの国をモデルにした、とてもわかりやすい寓話である。 登場人物(カエル)の名前もなかなか凝っていて、 デイブレイク(日の出)は物知りかえるで朝と夜にいろんなことを教えてくれるというのもいいし、 スチームボートという鷲とカエルが昔戦って、実はスチームボートがいるから、カエルの国が平和というのもほくそ笑む。 まあ、気を抜い…
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オーストリアの歴史

ウイーン旅行を計画している。そして、いつものように事前に歴史を少しまとめておく。 ウイーンそのものはハプスブルグ家の都としては知ってはいたが、オーストリアという国家のことはあまり知らなかった。今回興味を引いたのは、あのヒトラーナチスの萌芽が、世紀末のウイーンにあるということだった。 オーストリアという国の名は、「東の領域…
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コルシア書店の仲間たち(須賀敦子)

ミラノに実際にあった本屋に日本人がかかわっていた。それも1950年代後半から60年代にかけて。 ミラノの街に住んで、結婚し、そして死別し、イタリアを去る。そういった日常のエッセイであるのだが、なぜか懐かしい匂いのする文章だ。 コルシア書店にかかわるイタリアの貴族が出てくるのだが、貴族の生活というのはこういうものなのか。ああ、こう…
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田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 (渡邉 格)

「腐る経済」とはどんな意味なのだろう。面白いタイトルの本だ。 田舎で暮らすことと都会で暮らすことの違いを経済の面から教えてくれる。 田舎で暮らすにはなにか技術を持っていないと生きてくことができない。 それは、今まで多くの本に書かれた「百姓」というのは農業だけでなく、多くの技術「姓」を持つという意味であることを思い出させる。 …
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日本のアジールを訪ねて(筒井功)

この本で言う「アジール」とは、非常に狭義で、日本の中世~近世の漂泊民の住処ということである。 いわゆる「セブリ」と呼ばれた場所のことを述べている。「セブリ」という言葉は初めて聞く。はたしてこれはアジールと同義であろうか。 むしろ、「サンカ」と呼ばれた漂泊民についての、全国各地のルポが詳しい。 そういった意味で、漂泊民について、わず…
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人間の煩悩(佐藤愛子)

人間の煩悩は108とも8万4千ともいわれるが、とかく悩みは尽きない。 佐藤愛子の小説?は読んだこともないが、夫の借金返済、生活のために多作したというだけあって、本人が選り抜いたものを集めているので、人生の機知にとんだエッセイだ。 一度も傷つかず、傷つけもしなかった人生なんて、おならみたいなもんだわ。 自分の思い通りに生きよ…
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禅マインド ビギナーズ・マインド2(鈴木俊隆)にアップル製品の思想を見る

スティーブ・ジョブズが師事した師の本であるというので読んでみる。 原文は英文であるのでその翻訳であるので、少し日本語で語るのと異なった感触を受ける。 禅の問答よろしくつかみどころのない文章であるようで、よく読むと教えられることもある。 ひょっとすると、ジョブズがI-podなりI-phoneを作った時に参考にした思想が、ここにあ…
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日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか(矢部宏治)

文献を駆使し文を展開しているので、なかなか読むのに難儀な本である。 どうもこういうことらしい。 マッカーサーは、平和条約締結後の日本は 非武装・中立、日本本土には米軍基地は置かない、沖縄に強力な空軍を置けばアジアの沿岸は防衛できる。と考え、国連の理想を日本国憲法で反映することを望んでいた。 サンフランシスコ平和条約で…
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インドの科学技術情勢 (JST/CRDS)

インドは興味ある国であるが、彼の国の日本に入ってくる情報は少ない。 面白そうなタイトルに魅かれて、ぱらぱら読みする。 メモ インドのジニ係数は33.9で日本の32.1に比べると貧困の度合いが低いように見えるが、実際はまだ全体的に貧しいからである。ちなみに、ベトナム42.1、中国42.1、アメリカ40.5 世界最大の民…
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置かれた場所で咲きなさい(渡辺和子) を読む

2・26事件で父親の死を目の前で目撃したのが、9歳。そののち、ノートルダム修道女会に入り、マザーテレサ来日の時には、通訳として付く。そのような経歴の人の、エッセイである。 そのような人であるから、十分悟りきっているかと思えば、ある時期、鬱に陥ったり、日々の些細な場面で自我を出して反省したいなどと書いている。しかし、さすがに多くの言葉は…
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宮本常一離島論集(全国離島振興協議会監修) を読み始める

宮本常一といえば、民俗学者、オリンパスペン、離島振興法を思い浮かべる。その離島振興法が議会を通過し、離島振興協議会の機関紙「しま」に掲載された論集の集大成を見つけてしまったので、思わず読み始める。 離島振興法が成立したのは、昭和28年(1953)であるが、すでにその時、日本津々浦々の離島の退廃が進んでいたこと、それから60余年、そ…
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クマゼミから温暖化を考える(沼田英治) を読む

確かに神戸にずっと住んでいるが、子供のころに比べて、クマゼミの数が増えて、他のセミ(アブラゼミとかニイニイゼミ)の声を聴かなくなったと思っていた。筆者は研究者の目で、科学的にそれを実証していく。 こんな研究は何の役に立つのかと言われるかもしれないが、筆者はそれに対して述べていることがよかったので記録しておく。 近年の大学研究の予…
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Stocks for the Long Run 株式投資 (ジェレミー・シーゲル)

アメリカ株式投資において、過去の多くのデータを駆使しながら、市場に勝つにはどうすればいいかのヒントを与えてくれる。 しかし、データーは過去の結果であり、また、プレーヤーは市場でしか存在しないわけで、そもそも「市場に勝つ」という言葉は矛盾を孕んでいる。 正しくは、長く市場にいられる個人プレーヤーなら、歴史の中で、また、市場平均と比…
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人生を決める「ありがとう」と「すみません」の使い分け(七條千恵美)

日本人は「ありがとう」の代用に「すみません」を使うことが多い。 このことは、私も認識しながら、ついつい「すみません」ということが多い。 おそらく、日本人は親切を受けると、相手に迷惑をかけているのではないかという意識が強くてそうなるのかもしれない。 本書は全体の流れとしてまとまりに欠けるところもあるが、なるほどと思わせるところも…
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刀の日本史(加来耕三) を読む

日本刀は世界でもまれな武器である。 「軽くて折れず曲がらずよく切れる」 武将の武器への願望であるが材料技術的には相反する。 そういった奇跡の武器である日本刀という視点から、 日本史散歩ができる面白い1冊だった。 よく古墳から出土するのは、太刀と呼ばれる直剣である。 青銅製からより強度の高い鉄製に移行する。 豪族は、…
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「ためない練習」 (名取芳彦)を読む

お坊さんによる、いわゆる断捨離の本。ものばかりでなく、精神面でも断捨離がいい。 いくつかなるほどと思うことを記録しておく。 叱ると怒るは違う  怒る 欲求が満たされないときに、妨げとなる対象に向かって攻撃的な感情が発散すること。  叱る 相手を善導しようとする意図がある。 我慢  やりたいと思…
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「白洲正子自伝」を読む

白洲正子は、「目利き」である。 それは「もの」だけでなく人に対しても、芸術、文化というものにまで、目利きが発揮される。 目利きの才能というのは、学んで得られるようなものでなく、天性のものである。 その天性は恐らく、薩摩武士の血を引き、「示現流」の使い手であることが端的に示している。 一瞬にして相手を見抜かないと、自らの生死に関わ…
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103歳になってわかったこと (篠田桃虹)

人生の機知が満載している。103歳で口頭記述であるにしても、まだこのような文章が表現できるのは素晴らしい。 一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い幻冬舎 篠田 桃紅 Amazonアソシエイト by 私が長生きしているのも、自らの人生を枠に収めなかったことが幸いしているのかもしれません。 「…
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日本中世に何が起きたか(網野義彦) を読む

時間つぶしに立ち寄った図書館でふと目に留まって読み始めた。 この本は雑誌や講演の原稿をまとめてあり、メモのようだがそれぞれ面白い示唆を含んでいる。 やはり、中世、とくに後醍醐天皇を前後して、歴史は大きな転換点であったようだ。 つまり、全国的に経済活動が活発になり、市庭(いちば・市場)の出現が、多種多様な職業人の出現をうながし、…
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天皇になろうとした将軍(井沢元彦)

最近、南北朝時代、特に建武の中興(最近は新政ともいう)あたりに興味があり手に取った本。結構この時代は、ややこしくて日本史の教科書でもわかりにくかったのを覚えている。しかし、天皇をめぐる内紛でありクーデターであり、日本史の中でもなかなか異様な時代であったことがわかった。この本は、もともと週刊ポストの連載であったので面白く読めた。 …
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