グラントリノ (イーストウッド監督主演) もし淀川長治に解説させれば、開口「まあ皆さん、この映画の題名、変わってますね~。何でしょうね。」なんて言うだろう。 グラントリノとは1972~1976に生産されたフォードの車種である。 この映画は、最盛期の70年代のアメリカが徐々に衰退し、90年代に至り、家族の崩壊が起こり、中間層が後退し、新たな移民問題を抱え始めたことを、フォ… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月25日 続きを読むread more
スーパーマンからバットマンまで科学すると(ロイス・グレッシュ、ロバート・ワインバーグ) アメリカのマンガといえばコミックだ。そもそもアメリカには日本でいうマンガというものは存在しないのであって、そのかわりにパルプと呼ばれるコミック誌が若者の読み物として発達してきた。 我々のよく知る、スーパーマン、バットマンはそれらから出てきたヒーローである。 コミックのヒーローたちはその時代の科学技術の萌芽のようなものを具現化して… トラックバック:0 コメント:0 2017年12月10日 続きを読むread more
ハドソン川の奇跡 を見る 前評判どおり、トム・ハンクスの自然な演技がすばらしい。 ストーリーは実際に起こった事件のドキュメントなのだが、映画になっても感動を呼び起こす。 機長サリーが最後に言う 「我々は仕事をしたのだ。」というセリフが、仕事人としての責任感と誇りを感じさせる。 コメントを求められた副機長の「次は7月にやりたい。」という、あのような緊張し… トラックバック:0 コメント:0 2016年10月04日 続きを読むread more
さようならは小さい声で(松浦弥太郎)を読む タイトルに魅かれて読む。いいねえ「さようならは小さい声で」 まだ、僕が二十歳のころの気持ち、そしてそのころ行ったサンフランシスコの風景を思い出すエッセイ。 作者は「暮らしの手帳」の編集長ということもあって、女の人、それも年上のいい感じの女の人のことがよく出てくる。しかし、読み終えると、失礼だがちょっとマザコンではないのと思った… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月14日 続きを読むread more
シチズンフォー スノーデンの暴露 を見に行く シチズンフォーが封切されたのでさっそく見に行く。 香港のホテルにスノーデン本人が現れ、暴露を始めるドキュメンタリーなのだが、映画となって見ると、どこまでが本当でどこまでが演出なのかよくわからなくなる。 アメリカのCIAの情報監視は昔から行われていたことで、映画E.T.にも宇宙人をかくまっている家を探す盗聴車が登場していた。今回は… トラックバック:0 コメント:2 2016年06月13日 続きを読むread more
レヴェナント 蘇りしもの (アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)を観る 本日までの上映だったのでレイトショーを見に行く。 近年の映画にはあまりない、大変な環境の中のロケであることは確かだが、 殺戮のシーンも多く、見る人によって評価が分かれる映画のような気がする。 とにかくワイルドな映画だ。 復讐ものとして見るものもあるだろうが、 一方で、生きていくことの困難さ、生きていくこととしての食といった… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月03日 続きを読むread more