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zoom RSS コルシア書店の仲間たち(須賀敦子)

<<   作成日時 : 2017/04/12 08:49  

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ミラノに実際にあった本屋に日本人がかかわっていた。それも1950年代後半から60年代にかけて。
ミラノの街に住んで、結婚し、そして死別し、イタリアを去る。そういった日常のエッセイであるのだが、なぜか懐かしい匂いのする文章だ。

コルシア書店にかかわるイタリアの貴族が出てくるのだが、貴族の生活というのはこういうものなのか。ああ、こういう人たちが、いつの時代も「文化」とかいうものを紡いでいるのだなあと思う。



かの、ヴィスコンティなんかも、批判の対象に、さりげなくでてくるし、一族の食事会では、「同席した女性たちのシックで野蛮なテーブルマナー。それを愉しげに眺める鷹揚な男たち」。侯爵家ほどの人たちなら、世間では許容されないことも公然とゆるされまかりとおっていることを目にして、ヨーロッパ社会の厚みというものを、作者は認識する。

しかし、そういった貴族でありながらも、人生というものは、一般人と同じであると見抜いている。




「ミラノ」 ウンベルト・サパ 須賀敦子訳

石と霧とのあいだで、ぼくは
休日を愉しむ。大聖堂の
広場に憩う。星の
かわりに
夜ごと、ことばに灯がともる。

人生ほど、
生きる疲れを癒してくれるものは、ない。












コルシア書店そのものも、政治活動に入れ込んだ神父が作った、同志の「たまり場」みたいなもので、60年代の学生運動とも関係しているようである。そう、この本を読んで思い出したのは、柴田翔の「されどわれらが日々」。

須賀敦子 経歴を見るとイタリア語と日本語をつなぐために生まれてきた人のように思う。




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