ひょうごの地名再考 (落合重信)

雄伴の郡歌垣山 摂津風土記逸文 雄伴の郡、波比具利岡(ハヒグリオカ)、この岡の西に歌垣山あり、昔、男も女も此の上に集い登りて、常に歌垣を為しき、因りて名とする。 歌垣山は夢野の丸山と考えた。ここは、烏原村と石井村の盆踊りが行われていたし、夢野丸山古墳があり、西には鵯越道がある。 東海地方では歌垣のことをヒヨドリと言ってい…
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旧北陸本線 敦賀~木ノ本(旧柳ケ瀬線)廃線跡を走る

関西から敦賀へ向かうとき、新疋田駅あたりから上下線路が交錯して、登り線はループトンネルになっている。 それに、「新疋田」という駅名すら、なぜ「新」がついているのか、何かいわくありげだと思っていた。 調べると北陸本線は開設当時は、疋田から東へ向かい、柳ケ瀬トンネルを通り、今の国道365号線をトレースしながら余呉方面へ向かっていた。…
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ドライブ・マイ・カー (濱口竜介 監督)を観る

原作を下書きにしながら、新しい作品に仕上がっている。 しかし、タイトルの「ドライブ・マイ・カー」の意味するところは、村上春樹も、濱口のいうところも同じものである。 キーワードとして 「演劇」、「言葉」、「人生」、「日常あるいは仕事」 「突然襲う災害とそれがもたらす死」あるいは「死そのもの」 …
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村上春樹「女のいない男たち」を読む

ほんとうに久しぶりの村上春樹。 昔のように読みたいと思ったわけでもなく、映画「ドライブ・マイ・カー」を見に行く前に読んでおきたいと思ったからだ。 僕が好きだったころの、村上春樹とだいぶ違う。 なんといっても、「まえがき」があるのが、変な感じだ。 まえがきによると、東京奇譚集(2005年)以来の短編小説集で20…
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猿飛佐助からハイデッガーへ(木田元)

経歴が面白いのと、先に読んだ池田晶子の師にあたるので読む。哲学者の読書遍歴。 戦前の地方の裕福層は、本を収集したり、他者にそれをいつでも読めるようにしたり、 木田も、父が満州国の上級官吏であったので、幼い時から経済的にも本を読むには事欠かなかった。 地方の裕福層は、地方の文化の中心的役割をしていたというのがわかる。 はた…
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残酷人生論(池田晶子)

幸福 およそ人の不幸とは、自身以外のところに自身を見出そうとするところに不幸があるのだから、 自身を自身と認めることが、それ自体幸福であるはず。 幸福とは、要するに何でもいいのである。 絶対自由とは、絶対受容ということになる。 何がどうであれ宇宙がそのようであると受容している状態の幸福は、 宗教的には「至福」とよ…
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青空のむこう (アレックス・シアラー)

ヤングアダルト小説で人気本ということで、どんなものか読んでみる。 ストーリは、トラックにはねられて死んでしまった少年が、この世に未練を残していて彷徨い、そのやり残したことを達成してやっと成仏する物語なのだが、 本当のところは、そんな死後の世界の話でなくて、 若いころ、たとえば、「あやまりたくてもつい逆に避けてしまう」、「好…
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「旧陸軍第11師団」の遺構を訪ねる(善通寺市)

このたび、空海の生地を目的に善通寺を訪ねたが、調べていると、旧陸軍第11師団の遺構がかなり残っていることがわかった。 そこでいくつかを見に行くことにした。 今も陸上自衛隊が駐屯していて、師団司令部があったところが「乃木館」という名で資料館として公開されている。 陸軍第11師団司令部 ここは事前に電話で申し込んでおけば…
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山岳信仰(鈴木正崇)

空海の密教と山岳宗教は深いつながりがある。そういった縁により手に取って読むことになった。 農耕民の山の神 農耕民にとって山は水の源であり、山の神は農耕の守護神である。春には山の神が里に下り、秋には山に帰る。祖先の霊が33回忌を終えると、高い山で山の神と融合する。 山中他界観 死者の霊魂が赴く場としての山。埋葬を山…
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武器としての経済学(大前研一)

やりたいことを全部やる 日本人はお金をため込んで使わない国民。 重要なのは「人生はそもそも何なのか」という議論。「人生を楽しむ」こと。 資産税の導入 ストックに対して課税すれば、貯蓄分を投資してキャッシュフローを稼ぐという発想になる。 世界連結決算 課税対象を世界連結決算にすれば、利益の隠し場所がなくなる。 選…
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ロンドン丼(玖保キリコ)

玖保キリコさんは好きな漫画家の1人です。 映画「クルエラ」を見終わった後、ロンドンのことが頭にあったので ふと本屋で目に留まったので読んでみた。 玖保キリコさんのマンガはほとんど読んでいるんですが文章は初めてです。 彼女がロンドンに生活を移してからの、 語学の苦労や日常茶飯事の文化の差が書かれていて面白い。 旅行…
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菟原処女(うないおとめ)伝説地を訪ねる

菟原処女(うないおとめ)伝説 摂津国蘆屋 菟原(うはら)郡にいた美少女、菟原処女(うないおとめ)は、菟原壮士(うないおとこ)と、血沼壮士(ちぬおとこ)に求婚されて悩み、生田川に身をなげ、ふたりの男も後を追うというもの。 その埋葬地が、処女塚古墳(おとめつか)と西求塚古墳(もとめづか)・東求塚古墳であるという。 「万葉集」で…
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夢野の鹿伝説と五色塚古墳

何か関連がありそうなのでメモしておく。 どうも、夢野の鹿伝説は、古代の抗争を物語として伝えたような気がする。 五色塚古墳 (科学的歴史的事実) 葺石の産地 淡路島北東岸の斑レイ岩 古墳時代中期 4世紀末~5世紀始 『日本書紀』によれば、新羅征討(三韓征伐)中に仲哀天皇が崩御し、神功皇后は筑紫で誉田別尊…
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悩む力 (姜尚中)

夏目漱石の小説の登場人物を紐解きながら、漱石が生きた明治末期と現代を生きる人の共通する悩みを分析する。 漱石が生きた明治末期は、資本主義が質的に変容し、日露戦争を契機に日本という国家も世界の一等国に仲間入りするために、国家も成り上がっていく時代だった。新興のブルジョアジー、拝金主義が世の中を動かしていた。 かつて資本主義…
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古代太陽信仰「舟木石神座」(石上神社)に行ってきた

舟木石神座は北緯23度32分の線上にある、古い太陽信仰拠点の1つと言われている。 北緯23度32分線は古代日本太陽の道(レイライン)だと言われている。 この舟木石神座は、淡路島の山中にあり、今なお女人禁制の太陽信仰祭事を地元の方々が行っている。 今は神社の形態をとっていて、鳥居のそばには、女人禁制の結界石がある。 …
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amazon(成毛眞)

amazonはネットでモノを売っている会社だと思っていたが、それは大きな間違いだった。 アマゾンウエブサービス(AWS) amazonの収益のうち一番は、アマゾンウエブサービス(AWS)というクラウドサービスである。 従来の企業内に用意したサーバーより、クラウド上のサーバーを利用したほうが、コスト面で圧倒的に有利である。A…
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空海の魅力について

空海は魅力的な人物であるが、実は今までどのような人物であったか詳しく知らなかった。このたび、空海についてまとめてみた。 現代まで続く日本の文化、宗教観を、空海がはるか奈良時代にまとめあげ、それが今なお生き続けていることに気付く。 空海が生きた時代 奈良時代の仏教文化が成熟期を迎え、一方で僧侶の堕落や、政治氏族(藤原氏)…
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早良親王(さわらしんのう)埋葬地 に行く 

空海の生涯について調べていて、「早良親王」(さわらしんのう)という人物が気になっていた。実は空海が始めて別当となったのが乙訓寺で、ここに早良親王が幽閉されていた。早良親王は、桓武天皇の弟でありながら、長岡京建設担当であった藤原種継を暗殺した疑いをかけられ、乙訓寺に幽閉され、非業のうちに淡路島へ流刑される途中、絶食し憤死する。 結局…
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ピケティ入門 (竹信三恵子)

ピケティの「21世紀の資本」はやたらと分厚くて、資料がいっぱいで結局のところ最後までたどりつけなかった。 ピケティの理論は、マルクスの直感とクズネッツの統計をもとにした数量分析を盛り込んで、長期間の富の格差を分析した。道理で、21世紀の資本はくどいほど数量分析のページが多いのだ。 この本は、日本の社会状況を挙げながら、ピケティ「21…
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「相続放棄」がわかる本(椎葉基史)

負債も相続対象である。 負債を引き継がない「相続放棄」。 相続の開始を知った日から3ヵ月に手続きが必要。 「自己のために相続の開始があったことを知った日から3ヵ月以内」(民法915-1) 熟慮期間は3ヵ月であるが、やむを得ない場合と認められれば延長も可能。 すべてを引き継ぐ「単純承認」とすべてを放棄する「相続放…
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自力でビルを建てる男  バベる! (岡啓輔)

自分で自分の住まい(小屋のようなもの)をつくることは、昔は当たり前のことだったのだろうけど、そうでなくなってからは住宅というものが消費財になってしまったのではないかと考えさせられる。 これは、東京三田に自力で鉄筋コンクリートビルを建てつつある人の本。 バベる! (単行本) - 正嗣, 萱原, 啓輔, 岡 3タイ…
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しょぼい起業で生きていく(えらいてんちょう)

生きていくためにはお金を稼がないといけない。 そのためには、雇われて給料をもらうのと、自ら起業して稼ぐ方法がある。 起業というと何か元手やちゃんとした計画がいるような気がするが、この本は決してそうでないことを教えてくれる。 生活の資本化 いつもやっている行為をお金に換える。 自分が日常やっていることを事業化する…
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宮本常一「忘れられた日本人」を読む(網野善彦)

網野善彦が岩波市民セミナーの講義、神奈川大学短期学部での10年にわたるテキスト精読を基にして出版された。 宮本常一「忘れられた日本人」の解説書として、新しい発見を促す本である。 「忘れられた日本人」をベースに網野独自の研究考察を加えている点で面白い。 以下メモ 女の世間から 古く日本では、女性だけで旅をすることがよく行われ…
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オタク学入門(岡田斗司夫)

オタクとは何かを知りたければこの本を読むといい。オタクといえば何かマイナス的なイメージが取り巻くが、本来の「ハッカー」という言葉がマイナスイメージで捉えられてしまった誤解と同じように、この本を読めば、本来の「オタク」は決してそうではないことがわかるだろう。 オタクの語源 オタクという言葉を初めて使い始めたのは、慶応大…
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山猫 (ヴィスコンティ)40周年完全復刻版

ヴィスコンティの映画ということで見る。 3時間ほどある映画で、さすがに一度で見るには長く3回ほど分割して見る。 ストーリーは19世紀イタリア統一戦争でのシチリア貴族の没落を描いている。 サリーナ公爵ファブリッィオは、甥のタンクレーディに自分の娘を託そうとしていた。 しかし、新興地主セダーラ市長の娘アンジェリカに気を惹かれてし…
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