「相続放棄」がわかる本(椎葉基史)

負債も相続対象である。 負債を引き継がない「相続放棄」。 相続の開始を知った日から3ヵ月に手続きが必要。 「自己のために相続の開始があったことを知った日から3ヵ月以内」(民法915-1) 熟慮期間は3ヵ月であるが、やむを得ない場合と認められれば延長も可能。 すべてを引き継ぐ「単純承認」とすべてを放棄する「相続放…
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自力でビルを建てる男  バベる! (岡啓輔)

自分で自分の住まい(小屋のようなもの)をつくることは、昔は当たり前のことだったのだろうけど、そうでなくなってからは住宅というものが消費財になってしまったのではないかと考えさせられる。 これは、東京三田に自力で鉄筋コンクリートビルを建てつつある人の本。 バベる! (単行本) - 正嗣, 萱原, 啓輔, 岡 3タイ…
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しょぼい起業で生きていく(えらいてんちょう)

生きていくためにはお金を稼がないといけない。 そのためには、雇われて給料をもらうのと、自ら起業して稼ぐ方法がある。 起業というと何か元手やちゃんとした計画がいるような気がするが、この本は決してそうでないことを教えてくれる。 生活の資本化 いつもやっている行為をお金に換える。 自分が日常やっていることを事業化する…
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宮本常一「忘れられた日本人」を読む(網野善彦)

網野善彦が岩波市民セミナーの講義、神奈川大学短期学部での10年にわたるテキスト精読を基にして出版された。 宮本常一「忘れられた日本人」の解説書として、新しい発見を促す本である。 「忘れられた日本人」をベースに網野独自の研究考察を加えている点で面白い。 以下メモ 女の世間から 古く日本では、女性だけで旅をすることがよく行われ…
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オタク学入門(岡田斗司夫)

オタクとは何かを知りたければこの本を読むといい。オタクといえば何かマイナス的なイメージが取り巻くが、本来の「ハッカー」という言葉がマイナスイメージで捉えられてしまった誤解と同じように、この本を読めば、本来の「オタク」は決してそうではないことがわかるだろう。 オタクの語源 オタクという言葉を初めて使い始めたのは、慶応大…
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山猫 (ヴィスコンティ)40周年完全復刻版

ヴィスコンティの映画ということで見る。 3時間ほどある映画で、さすがに一度で見るには長く3回ほど分割して見る。 ストーリーは19世紀イタリア統一戦争でのシチリア貴族の没落を描いている。 サリーナ公爵ファブリッィオは、甥のタンクレーディに自分の娘を託そうとしていた。 しかし、新興地主セダーラ市長の娘アンジェリカに気を惹かれてし…
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忘れられた日本人(宮本常一)を読む

宮本常一の著作では、まずこの本であろう。幸いなことに図書館で借りたのは、未来社の1960年刊行第一刷であったから、まさしく宮本がこれを世に問うことになった初版本で読むことになる。多くの人に読まれたのか、装丁がきれいにやり直されている。今でも図書館では、このような本の修理をやっているのだろうか。活字も今の電子印刷でない、金属活字本で懐かし…
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「応仁の乱」から現代社会を見る

1467年(応仁元年)京都で始まった応仁の乱は、京都の3分の1を焼き払い(市街戦である)、西国のほとんどが11年にわたり戦場と化した。 日本の「内戦」として特筆すべきと思うので、まとめておく。 応仁の乱に至るまでには、その前兆がある。 1 一国のリーダー不在 2 勃発する天災地変 3 専制政治・側近…
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旅のつばくろ (沢木耕太郎)

まだ若いころ、 沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでこのような旅をしたいと思ったものだ。 あれから何年もたち、いろんな旅をした。 今年は旅に出る機会が少なかった。 そんな年末の休みに読む。 旅のエッセイなのだが、読みながら「私も同じようなことがあったよ」とか思わせる。 そう…
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アジールと国家(伊藤正敏)

日本の中世を見るとき「アジール」というキーワードは重要で、非常に興味ある事項である。 アジールは世俗の権力の及ばない場所で、社寺の境内、市場などがその代表である。今ではほとんど消え失せているが、中世においてはその空間は非常に大きいものであった。 タイトルに魅かれ読み始めるが、本書は中世史の学者(専門家)の手によって書かれているの…
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大洪水の前に(マルクスと惑星の物質代謝) 斎藤幸平

マルクスは資本論を完成せずに亡くなってしまったが、彼のノートによると、経済活動による資源の枯渇や生態系の破壊と言った環境問題についてすでに気が付いていた。それらのことは今まで、研究者によってもあまり気に留められなかったが、やっとこの時代になって論ぜられ始めた。 本書はマルクスの専門家によって書かれた論文をもとにしているので、一般人…
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海賊がつくった日本史 (山田順子)

著者は時代考証家だけあって、いろいろな文献から調べているので、大学の歴史学者よりも広範囲で見ている。海賊から見た年表も巻頭にあって、なかなか面白い。あとがきにもあるように、筆者の祖先は呉の海賊でもあった。 日本の海賊は海の武士であって、すべて悪行を働く輩ではないと思う。確かに沖を行く船を襲って物品を略奪したかもしれないが、通行税を…
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姫路「刃の宮地蔵」の由来を考える

姫路の町をぶらぶら歩いていると何か呼ぶものがあり、傍らにいわくありげな小社が目に留まった。立ち寄ると「刃の宮地蔵」とある。 幸いなことに、由緒書きの石碑が建立され、読んでみるとかなり古い歴史のある社である。 平安末期の頃(一条天皇)、京三條の刀匠 小鍛治宗近が豊前(福岡県)の宇佐八幡宮に神釼奉納の為下向の途中、この地…
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グラントリノ (イーストウッド監督主演)

もし淀川長治に解説させれば、開口「まあ皆さん、この映画の題名、変わってますね~。何でしょうね。」なんて言うだろう。 グラントリノとは1972~1976に生産されたフォードの車種である。 この映画は、最盛期の70年代のアメリカが徐々に衰退し、90年代に至り、家族の崩壊が起こり、中間層が後退し、新たな移民問題を抱え始めたことを、フォ…
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少年満州読本(長興善郎 四方田犬彦監修)

以前から満州について何かと気になることがあり、目に付いたのがこの本である。 昭和13年(1938)に日本文化協会から発行された本の復刻版で、ながらくGHQにより焚書対象となっていた本である。 内容は、日本の2人の少年が父親に連れられて、満州国を満州鉄道を利用してあちこち旅行して、日本人の新天地満州にひかれてゆくという内容である。…
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「承久の乱」について

「承久の乱」について、興味あったのでまとめ考察しておく。 承久の乱のまえぶれはすでに、伊豆の流人であった源頼朝が北条政子と結ばれたところから始まっている。 1199(正治元年) 御家人の裁断は、頼家の親裁を廃し、13人の有力御家人の合議制となる。 このころから御家人の結束にひびが入り始め、頼家の懐刀であった、梶原…
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訪ねてみたい古代遺跡100

メモ 未踏地の中から  とりあえず 妻木晩田遺跡 弥生 淀江町 埼玉古墳群 古墳 行田市 稲荷山古墳の金錯銘鉄剣 近くで 大岩山古墳群 古墳 野洲町 24個の銅鐸出土 今城塚古墳 古墳 高槻市郡家新町 埴輪制作集団 大田茶臼山古墳が継体天皇と言われているがこちらがそうでないかとも 唐子…
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瀬戸内文化史 (宮本常一)

このたび神戸から下関まで、在来線を普通列車で旅行した折に、長い車中で読んでいた本である。瀬戸内の文化はまさしく海の文化である。 それは漁業、製塩、海賊、海運などに従事した人々の文化である。 本書は雑誌、新聞に掲載されたものの収録になっており、体系だっていなくて重複するような内容もあるが、瀬戸内海の文化の成り立ちを、考えさせてくれ…
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武士の起源 平氏と源氏略系図 平家興亡

平安時代の上級貴族は政治をかえりみず、煩わしい政務は下級貴族に任せ、地方の運営も現地の有力者を代理人(目代)としていた。しかし、必要以上に徴税をするものがあったりしたので、代理人に対する自衛集団が武士団となった。 開発領主が力を蓄え武力集団を結成。 紛争や警備を担う職業集団。 国司や受領が独自の軍隊を結成。 地方へ下った…
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無敗の男 (常井健一)

1993年に発覚したゼネコン絡みの政財癒着の汚職事件で実刑判決を受けた、元建設大臣、中村喜四郎本人へのルポによる記録本。 ときの政局や政界派閥の中で、その真相は何だったのかを考えさせられる。 中村は4か月以上にわたる検察の尋問に対し黙秘をとおし、 精神科医の兄は、限界状況における瞑想法を、心の中で1から100まで数え、半眼にせ…
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武器としての「資本論」 (白井聡)

「資本論」を読んだことのないものに、「新自由主義(ネオリベラリズム)」の時代における「資本論」をわかりやすく解説してくれる。 日本における新自由主義 終身雇用、企業共同体が崩壊し、「選択と集中」の名のもとに「小さな政府」「民営化」「規制緩和」「競争原理」「アウトソーシング」により余剰価値の追求が行われてきた。「一億総中流」と呼ば…
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太平記の時代(倉山満)

南北朝時代のことを本音?で書いてあるというか、教科書的な歴史書には出てこないことを書いてある。 南北朝時代というのは、教科書的には、鎌倉幕府が滅んで、後醍醐天皇が出てきて南朝と北朝が対立して、建武の新政があったと思えば、足利尊氏が室町幕府を開いてしまった。となるのだろうが、よくよく見てみると、日本史の中でもっともわかりにくく、何が正な…
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旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三 (佐野眞一)

書題の「旅する巨人」とは宮本常一のことであるが、同時にそのパトロンでもあった渋沢敬三のことを言っているのではないかと思う。渋沢なくしては宮本はいなかったであろうし、また、立場上、旅にその人生を見出すことがままならなった渋沢にとって、自らの旅の足と目となる宮本はなくてはならない存在であった。 本書は、宮本と渋沢の一生を軸にしながら、…
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「かわいい」の世界 THE POWER OF CUTE (サイモン・メイ)

2010年にベルサイユ宮殿を訪れたとき、偶然にも「村上隆」の作品展が開催されていた。純粋にベルサイユ宮殿を見るためにやってきたのに、これには少しがっかりしたものだが、これらの「キュート」はあのベルサイユの豪華な部屋でもたじろぐこともなく、誇らしげに存在していたことを思い出す。 「鏡の間」においても「キュート」はなんら違…
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よみがえる古代の港 石村智

日本古代の港は、潟湖地形、いわゆるラグーンに作られた。そして、その標識となるものとして、背後の山や時には古墳をその標識とした。 古代の湊を、地図と地名、古墳からその姿を再現する。 丹後半島の竹野、網野、府中、久美浜の古代湊 竹野明神山古墳=(同時期)=網野銚子山古墳=(規模形状類似)=奈良佐紀陵山古墳=(規格類似)=垂水五色山…
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