山岳信仰(鈴木正崇)

空海の密教と山岳宗教は深いつながりがある。そういった縁により手に取って読むことになった。 農耕民の山の神 農耕民にとって山は水の源であり、山の神は農耕の守護神である。春には山の神が里に下り、秋には山に帰る。祖先の霊が33回忌を終えると、高い山で山の神と融合する。 山中他界観 死者の霊魂が赴く場としての山。埋葬を山…
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武器としての経済学(大前研一)

やりたいことを全部やる 日本人はお金をため込んで使わない国民。 重要なのは「人生はそもそも何なのか」という議論。「人生を楽しむ」こと。 資産税の導入 ストックに対して課税すれば、貯蓄分を投資してキャッシュフローを稼ぐという発想になる。 世界連結決算 課税対象を世界連結決算にすれば、利益の隠し場所がなくなる。 選…
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ロンドン丼(玖保キリコ)

玖保キリコさんは好きな漫画家の1人です。 映画「クルエラ」を見終わった後、ロンドンのことが頭にあったので ふと本屋で目に留まったので読んでみた。 玖保キリコさんのマンガはほとんど読んでいるんですが文章は初めてです。 彼女がロンドンに生活を移してからの、 語学の苦労や日常茶飯事の文化の差が書かれていて面白い。 旅行…
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菟原処女(うないおとめ)伝説地を訪ねる

菟原処女(うないおとめ)伝説 摂津国蘆屋 菟原(うはら)郡にいた美少女、菟原処女(うないおとめ)は、菟原壮士(うないおとこ)と、血沼壮士(ちぬおとこ)に求婚されて悩み、生田川に身をなげ、ふたりの男も後を追うというもの。 その埋葬地が、処女塚古墳(おとめつか)と西求塚古墳(もとめづか)・東求塚古墳であるという。 「万葉集」で…
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夢野の鹿伝説と五色塚古墳

何か関連がありそうなのでメモしておく。 どうも、夢野の鹿伝説は、古代の抗争を物語として伝えたような気がする。 五色塚古墳 (科学的歴史的事実) 葺石の産地 淡路島北東岸の斑レイ岩 古墳時代中期 4世紀末~5世紀始 『日本書紀』によれば、新羅征討(三韓征伐)中に仲哀天皇が崩御し、神功皇后は筑紫で誉田別尊…
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悩む力 (姜尚中)

夏目漱石の小説の登場人物を紐解きながら、漱石が生きた明治末期と現代を生きる人の共通する悩みを分析する。 漱石が生きた明治末期は、資本主義が質的に変容し、日露戦争を契機に日本という国家も世界の一等国に仲間入りするために、国家も成り上がっていく時代だった。新興のブルジョアジー、拝金主義が世の中を動かしていた。 かつて資本主義…
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古代太陽信仰「舟木石神座」(石上神社)に行ってきた

舟木石神座は北緯23度32分の線上にある、古い太陽信仰拠点の1つと言われている。 北緯23度32分線は古代日本太陽の道(レイライン)だと言われている。 この舟木石神座は、淡路島の山中にあり、今なお女人禁制の太陽信仰祭事を地元の方々が行っている。 今は神社の形態をとっていて、鳥居のそばには、女人禁制の結界石がある。 …
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amazon(成毛眞)

amazonはネットでモノを売っている会社だと思っていたが、それは大きな間違いだった。 アマゾンウエブサービス(AWS) amazonの収益のうち一番は、アマゾンウエブサービス(AWS)というクラウドサービスである。 従来の企業内に用意したサーバーより、クラウド上のサーバーを利用したほうが、コスト面で圧倒的に有利である。A…
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空海の魅力について

空海は魅力的な人物であるが、実は今までどのような人物であったか詳しく知らなかった。このたび、空海についてまとめてみた。 現代まで続く日本の文化、宗教観を、空海がはるか奈良時代にまとめあげ、それが今なお生き続けていることに気付く。 空海が生きた時代 奈良時代の仏教文化が成熟期を迎え、一方で僧侶の堕落や、政治氏族(藤原氏)…
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早良親王(さわらしんのう)埋葬地 に行く 

空海の生涯について調べていて、「早良親王」(さわらしんのう)という人物が気になっていた。実は空海が始めて別当となったのが乙訓寺で、ここに早良親王が幽閉されていた。早良親王は、桓武天皇の弟でありながら、長岡京建設担当であった藤原種継を暗殺した疑いをかけられ、乙訓寺に幽閉され、非業のうちに淡路島へ流刑される途中、絶食し憤死する。 結局…
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ピケティ入門 (竹信三恵子)

ピケティの「21世紀の資本」はやたらと分厚くて、資料がいっぱいで結局のところ最後までたどりつけなかった。 ピケティの理論は、マルクスの直感とクズネッツの統計をもとにした数量分析を盛り込んで、長期間の富の格差を分析した。道理で、21世紀の資本はくどいほど数量分析のページが多いのだ。 この本は、日本の社会状況を挙げながら、ピケティ「21…
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「相続放棄」がわかる本(椎葉基史)

負債も相続対象である。 負債を引き継がない「相続放棄」。 相続の開始を知った日から3ヵ月に手続きが必要。 「自己のために相続の開始があったことを知った日から3ヵ月以内」(民法915-1) 熟慮期間は3ヵ月であるが、やむを得ない場合と認められれば延長も可能。 すべてを引き継ぐ「単純承認」とすべてを放棄する「相続放…
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自力でビルを建てる男  バベる! (岡啓輔)

自分で自分の住まい(小屋のようなもの)をつくることは、昔は当たり前のことだったのだろうけど、そうでなくなってからは住宅というものが消費財になってしまったのではないかと考えさせられる。 これは、東京三田に自力で鉄筋コンクリートビルを建てつつある人の本。 バベる! (単行本) - 正嗣, 萱原, 啓輔, 岡 3タイ…
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しょぼい起業で生きていく(えらいてんちょう)

生きていくためにはお金を稼がないといけない。 そのためには、雇われて給料をもらうのと、自ら起業して稼ぐ方法がある。 起業というと何か元手やちゃんとした計画がいるような気がするが、この本は決してそうでないことを教えてくれる。 生活の資本化 いつもやっている行為をお金に換える。 自分が日常やっていることを事業化する…
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宮本常一「忘れられた日本人」を読む(網野善彦)

網野善彦が岩波市民セミナーの講義、神奈川大学短期学部での10年にわたるテキスト精読を基にして出版された。 宮本常一「忘れられた日本人」の解説書として、新しい発見を促す本である。 「忘れられた日本人」をベースに網野独自の研究考察を加えている点で面白い。 以下メモ 女の世間から 古く日本では、女性だけで旅をすることがよく行われ…
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オタク学入門(岡田斗司夫)

オタクとは何かを知りたければこの本を読むといい。オタクといえば何かマイナス的なイメージが取り巻くが、本来の「ハッカー」という言葉がマイナスイメージで捉えられてしまった誤解と同じように、この本を読めば、本来の「オタク」は決してそうではないことがわかるだろう。 オタクの語源 オタクという言葉を初めて使い始めたのは、慶応大…
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山猫 (ヴィスコンティ)40周年完全復刻版

ヴィスコンティの映画ということで見る。 3時間ほどある映画で、さすがに一度で見るには長く3回ほど分割して見る。 ストーリーは19世紀イタリア統一戦争でのシチリア貴族の没落を描いている。 サリーナ公爵ファブリッィオは、甥のタンクレーディに自分の娘を託そうとしていた。 しかし、新興地主セダーラ市長の娘アンジェリカに気を惹かれてし…
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忘れられた日本人(宮本常一)を読む

宮本常一の著作では、まずこの本であろう。幸いなことに図書館で借りたのは、未来社の1960年刊行第一刷であったから、まさしく宮本がこれを世に問うことになった初版本で読むことになる。多くの人に読まれたのか、装丁がきれいにやり直されている。今でも図書館では、このような本の修理をやっているのだろうか。活字も今の電子印刷でない、金属活字本で懐かし…
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「応仁の乱」から現代社会を見る

1467年(応仁元年)京都で始まった応仁の乱は、京都の3分の1を焼き払い(市街戦である)、西国のほとんどが11年にわたり戦場と化した。 日本の「内戦」として特筆すべきと思うので、まとめておく。 応仁の乱に至るまでには、その前兆がある。 1 一国のリーダー不在 2 勃発する天災地変 3 専制政治・側近…
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旅のつばくろ (沢木耕太郎)

まだ若いころ、 沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでこのような旅をしたいと思ったものだ。 あれから何年もたち、いろんな旅をした。 今年は旅に出る機会が少なかった。 そんな年末の休みに読む。 旅のエッセイなのだが、読みながら「私も同じようなことがあったよ」とか思わせる。 そう…
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アジールと国家(伊藤正敏)

日本の中世を見るとき「アジール」というキーワードは重要で、非常に興味ある事項である。 アジールは世俗の権力の及ばない場所で、社寺の境内、市場などがその代表である。今ではほとんど消え失せているが、中世においてはその空間は非常に大きいものであった。 タイトルに魅かれ読み始めるが、本書は中世史の学者(専門家)の手によって書かれているの…
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大洪水の前に(マルクスと惑星の物質代謝) 斎藤幸平

マルクスは資本論を完成せずに亡くなってしまったが、彼のノートによると、経済活動による資源の枯渇や生態系の破壊と言った環境問題についてすでに気が付いていた。それらのことは今まで、研究者によってもあまり気に留められなかったが、やっとこの時代になって論ぜられ始めた。 本書はマルクスの専門家によって書かれた論文をもとにしているので、一般人…
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海賊がつくった日本史 (山田順子)

著者は時代考証家だけあって、いろいろな文献から調べているので、大学の歴史学者よりも広範囲で見ている。海賊から見た年表も巻頭にあって、なかなか面白い。あとがきにもあるように、筆者の祖先は呉の海賊でもあった。 日本の海賊は海の武士であって、すべて悪行を働く輩ではないと思う。確かに沖を行く船を襲って物品を略奪したかもしれないが、通行税を…
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姫路「刃の宮地蔵」の由来を考える

姫路の町をぶらぶら歩いていると何か呼ぶものがあり、傍らにいわくありげな小社が目に留まった。立ち寄ると「刃の宮地蔵」とある。 幸いなことに、由緒書きの石碑が建立され、読んでみるとかなり古い歴史のある社である。 平安末期の頃(一条天皇)、京三條の刀匠 小鍛治宗近が豊前(福岡県)の宇佐八幡宮に神釼奉納の為下向の途中、この地…
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グラントリノ (イーストウッド監督主演)

もし淀川長治に解説させれば、開口「まあ皆さん、この映画の題名、変わってますね~。何でしょうね。」なんて言うだろう。 グラントリノとは1972~1976に生産されたフォードの車種である。 この映画は、最盛期の70年代のアメリカが徐々に衰退し、90年代に至り、家族の崩壊が起こり、中間層が後退し、新たな移民問題を抱え始めたことを、フォ…
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