「白い夏の墓標」(箒木蓬生)を読む

実は、箒木蓬生という作家は、まったく知らなかった。
先日読んだ「アースダイバー」
この「白い夏の墓標」が少しだけ触れてあり、
何か引かれるところがあったので、
図書館から取り寄せて、読み始めてみると、
引き込まれてしまった。


物語は、細菌兵器を極秘で開発するため、フランスの山村に幽閉され、
殺された日本人の消息を、ふとしたきっかけで訪ねる、学友によって語られる。

科学の有用性とは何か。
科学者とは何か。
この物語を読んで、ふと、
あのオウム事件に関わった優秀な科学者たちを思い出した。
この作品は1979年発表であるから、
地下鉄サリン事件(1995年)のはるか16年前だ。
科学の有用性は精神によるところが大きいと思う。

医学用語や精神病の記述が専門的で、少しくどいが、
「こころ」に関する描写が深い。
作者は九州大学の精神科医であるようだ。

なかなか奥の深い作品であった。
★4





白い夏の墓標

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