四月は残酷きわまる月だ

桜が咲き始めた。
自然界だけでなく
人間界も、移動や入社などで
変化きわまる時期だ。

移動や入社、入学で希望を果たせた人たちは
桜咲く季節であるが
そうでない人たちにとっては
残酷な季節である。

昔、友人の一人が「4月は残酷な季節だ」と言った。
中学生だった彼は早熟で多くの本を読んでいた。

そのフレーズが、イギリスの詩人T・S・エリオットの
詩集「荒地」の冒頭にあると知ったのは
私が大人になったときのことだった。



四月は残酷極まる月だ

リラの花を死んだ土から生み出し

追憶に欲情をかきまぜたり

春の雨で鈍重な草根をふるい起すのだ。

冬は人を温かくかくまってくれた。

地面を雪で忘却の中に被い

ひからびた球根で短い生命を養い。

・・・・・・・・・・・・・・・

April is the cruelest month, breeding
Lilacs out of the dead land, mixing
Memory and desire, stirring
Dull roots with spring rain.
Winter kept us warm, covering
Earth in forgetful snow, feeding
A little life with dried tubers.






あれから、4月になるたび
このフレーズを思い出す。
今年も私には残酷な月である。
周りが華やいでいる分、
そうでないものにとっては残酷である。




画像


しかし、季節は巡る
久しぶりに「雪御所公園」の堤を歩くと
今年も桜が咲き始めていた。

画像





そして、
もう連絡が途絶えてから長い、あの古い友人のことを思いだす。
彼も、どこかで同じように歳を重ねているのだろうか。





そうこうするうちにエリオットの詩とカウント・ベイシーの演奏で有名な四月がやってきた。

ダンス・ダンス・ダンス―Dance dance dance

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この記事へのコメント

えるどらど
2008年04月06日 00:55
はじめまして。
ずいぶん遅れてしまいましたが、以前弊ブログで
コメント下さいましてありがとうございました。
昨日(土曜日)、雪御所公園近辺を散策しました。
桜がちょうど見ごろですね。
また、よろしくお願いします。
2008年04月07日 23:17
えるとらどさんのブログを見ますと神戸で生活圏も似ているようですね。知らずにどこかですれ違っているかもしれませんね。こちらこそよろしくお願いします。

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