熊山遺跡を探訪する (封印された歴史と数々の謎)

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以前、世界ふしぎ発見で、
奈良の「頭塔」に類するものとして、紹介されて、
一度、現地を訪ねたいと思っていた。
旧熊山町からアクセスしたが、結構、難しい場所である。

まず、JR熊山駅からの入口がわかりにくい。
車で頂上まで行けるが、
ガードレールがほとんどない山道で、
離合困難なほど狭く、
積雪でもあれば一巻の終わりといった道だ。

30分ほど、ひやひやしながら運転して、
やっと頂上の駐車場に着く。


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駐車場の地図を見ると、いくつかの遺跡があるのがわかる。




道中の険しさに比べれば、頂上は、なるやかで意外と広い。
ミニ高野山といった感じがする。

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熊山神社
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意外と大きい社だが
歴史は新しく、明治4年に作られている。
それまでは、権現社があったらしい。

備前焼の立派な、狛犬がある。
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境内にある、「児島高徳」挙兵の跡
墳墓のような感じがする石組みでもある。
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「児島高徳」 生没年不詳
南朝(後醍醐天皇)方の武士
「太平記」に活躍が記載されてはいるが、実在は疑問視
太平記の作者「児島法師」ではないかとの説




いよいよ、「熊山遺跡」
思っていたより大きい。
保存状態もいい。
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案内板によると
奈良時代の遺構で、中央に竪穴があり
その中に陶製の筒に巻物が納められていた。

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横の穴は「龕」(ガン)とよばれる仏像などを納める室だと言う。


近くで観察すると、大きな一枚岩の上に建造されている。
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かつては、磐座(いわくら)であったといわれている。
仏教以前も聖地であったのだ。


瀬戸内海に注ぐ、吉井川が一望できる。
ここから見渡す風景からも「さもありなん」といった場所だ。

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古代から、この熊山は、吉備地方の聖地だったのだと思う。

熊山の「クマ」は隠れたところ「隅」(クマ すみ)から来ている
熊野の「クマ」と同じだ。


何か意味ありげに「猿太彦神社」がひっそりとある。
もともとの地神か?
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山頂近くに湧水地がある。
多分、かなり昔からあるのだろう。
山の上に、人が暮らしていたことがわかる。
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人為的に植えられたと思われる大きな二本杉(樹齢1000年)
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帰り道は、南へ備前片上方面へ下る。
こちらのほうが、道はいい。
車で探訪される方は、
国道2号線からこの道のほうがアクセスしやすいだろう。


途中から、片上湾が見える。
標高500m程度の山であるが、山容は険しい感じがする。
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まあ、これだけ興味深いものがありながら、
史料にはあまり現れてこないところを見ると、
熊山には、何か封印された歴史があるようだ。

「和気」のすぐそばにありながら、
「熊山」の西に「弓削」という地名があるのも気にかかる。

数々の謎を残して
熊山遺跡探訪の旅を終わる。



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赤磐市教育委員会HP
http://bunkazai.akaiwa-rekishi.jp/35.html
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宗教的な塔の伝播に関するメモ

ストゥーパ stupa (サンスクリット語)
 堆積して高いもの 古代インドの墳墓、仏陀の遺骨納めた仏塔
 卒塔婆 そとうば、塔婆、塔 (日本語)


建造物として

ダーカバ (セイロン)
バゴダ (インドシナ)
ラマ塔 (チベット)
層塔 (中国、朝鮮、日本)

ボロブドゥール遺跡
アンコールワット 12C クメール朝 ヒンドゥー遺跡のち仏教遺跡
大乗仏教





吉備の古代史―王国の盛衰 (NHKブックス)
日本放送出版協会
門脇 禎二


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