一海知義先生お別れの会 先生の思い出

中国文学で著名な一海知義先生がお亡くなりになり、
お別れの会に参列させていただいた。
会場は、大学の大講義室という先生らしい設定だった。

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私は理系の学生であったが、教養部時代から
先生の部屋へ出入りして、漢詩を読む会に参加していたが、
あまり漢詩は勉強もせずに、お酒とか夏休みの旅行などにご一緒するのが主だった。

先生の学識と、なんともいえないユーモアに4年間魅かれていた。




その後、私は仕事で稲美町の「加古大池」の改修工事に携わり、
工事竣工の記念碑を建立する際に、
記念碑の碑文の選文を先生にお願いしたところ、
「面白そうだから、引き受けるよ」と言ってくださり、
まもなく、2つ案を提示していただいた。

「どちらがいいと思う」
「私に聞かれても困るんですけれど、しいて言えばこちらでしょうか」
「そうか、僕もそう思う」
といって決めたのが「理水拓土」であった。

「利でなく、治でなく、理というのがいいですね。」
「そうだろう。理というのが」

このとき、先生と同じ考えだったのがうれしかったのを覚えている。

もう一つの案文は、あまり覚えていないくらいだから、
なんとなくありきたりなものだったような記憶がある。
今思えば、先生のことだから、はじめから「理水拓土」を思っていて、
もう一つは、当て馬のような汎用なものを用意されていたのかもしれない。

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先生にいただいた「理水拓土」の解説文をアーカイブしておく。

「水を理(おさ)めて土を拓く」と読み、水を治めて土地を開拓するという意味で、
「理水」という語は古くは中国の古典「後漢書」に見られ、
魯迅の小説の題名にもなっている。
「拓土」という語は六朝時代の詩人 左思の「呉都の賦」という作品に出てくる。


お別れの会は終始和やかな、笑いのある時が知らぬ間に過ぎて、
本当に先生のお人柄が偲ばれる会であった。

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先生、ありがとうございました。












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