日本の島 産業・戦争遺産(斎藤潤)

今の日本では、島、それも小さな島は取り残された場所のようになってしまっている。
しかし、この本を見ると、明治以降の近代化の過程において、数々の産業が島に興り、かなりの施設が建設され、人口も多かったことがわかる。
また、日本という海に面した国ゆえに、戦争、国防のためにもかなりの規模の施設が作られたことがわかる。

整理すると
産業は、鉱山(金、銅、石灰、石炭、硫黄、リン)製塩、砂糖、漁業、林業といった関連施設
戦争では、砲台、検疫施設、訓練基地といったもの
遊郭とか、保養施設といったものもある。

産業といい軍事施設といい、はたまた遊郭といい、短期間に島の外部から大量の資金が投入されたことにとって、島は短時間のうちに急変していることが伺える。逆に、そういった資本が去ると、寂れはじめ、しまいには無人島になったりする。

これは、現代においても、産業構造の変化による国の衰退に似たものを見るような気がする。長い目で見て日本という島も、そうなのかもしれない。


2005.4 広島県呉市豊町大長・御手洗 
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日本の島 産業・戦争遺産
マイナビ出版
2018-11-01
斎藤 潤

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