満州国のラジオ放送 (代珂)

断続的に満州国のことが、永いこと気になっている。
それは傀儡国家がどのように成立し存在したのかということだ。
そういった意味でこの本を読むことになる。
満州国にあったラジオ放送局について中国に残された資料をもとに述べている。

ただ筆者は研究者であり、その博士論文がベースになった本であるのでいささか読みにくい。
が、ラジオ放送が満州国を世界に認知させ、満州国民を位置づけるために大いに利用されたことがわかる。

ラジオ放送は1920年にアメリカで始まる。
日本は1925年に開始。
1922年 ロシアが実験局を設置したものを、1926年中国人がハルビン放送局XOHとして運用。出力100W 周波数107kC 聴取者1200人
1925年 関東軍が実験局JQAKを開局
1931年 関東軍奉天放送局を接収 ハルビンMOHBで露中日の3か国語で放送
1932年 新京放送局MTAY 出力1kwを開局 満州電信電話公社が運営、日本軍が実質管理する国策会社

ラジオ受信機台数
1936年 6809台
1942年 563978台

当時、アメリカで始まったラジオ放送は、まさしく満州国のプロパガンダのメディアとしてうってつけであった。
そのために、放送局の出力増強、ラジオ受信機の普及、国策にそった放送プログラムが作られ発展していく。
新しい技術はその時の権力と結びつくと飛躍的に拡大していくという例である。

満洲国のラジオ放送 - 代珂
満洲国のラジオ放送 - 代珂



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント